土地勘・土地鑑

 昨日、ミステリー小説を読んでいたら、「土地鑑」という漢字が目にとまった。私はこれまでずっと「土地勘」という漢字を使い、一度も「土地鑑」と書いたことがない。
 そこで調べてみると、やはり「土地鑑」が正しいということがわかった。ただし、「土地勘が働く」という場合には大丈夫であることもわかった。
 最近の人は、「土地感」と書く人も出て来ているそうである。「第六感」から影響を受けて…..。
 この頃、都内をシルバーパスで乗りまくっているが、いやはや東京は実に広い。バスの窓から目ぼしい建物をインプットしていく。先日、善福寺緑地公園(杉並区成田)というバス停を通過した。私は学生時代、武蔵野の面影が残る善福寺公園のそばで住んでいたが、杉並区も広いから、成田のほうの土地鑑は無かった。
 これからも、頭の体操のために、データとして都内の土地鑑を持ち、そして、必要とあれば、土地勘を働かせたい。

血圧計

 昨日、都の無料健診を受診するため、近所の医院へ行った。待合室の人数が少なくてほっとした。
 受付にいる方から、「そこにある自動血圧計で血圧を計ってください。結果の紙が出て来ますから、それを持って来て提出してください」と指示された。
 その後、身長・体重・腰回りの測定、胸部レントゲン撮影、心電図、眼圧測定、採尿、血液採取、等、一連の流れを経て、医師からの問診が有った。
 医師は私の血圧が書かれた紙を見ながら、「血圧が高いですね。ちょっと計ってみましょう」と言って、昔から見慣れた手動の血圧計で、手をシュポシュポと動かした。結果は正常。
 それを知って、私は有名会社の自動血圧計よりも、医師による直接の測定のほうが信頼できると思った。
 医師は高齢であった。経験値が高い。私の質問にも優しく付き合ってくださった。

中野の甘味屋

昨日、仕事帰りに中野に寄り、ブロードウェイに通じる商店街を歩いた。昔、買ったことのある洋品店に寄ってみた。「こちらのお店、もう何年になりますか?」と店の人に尋ねると、すかさず返事が戻ってきた。「67年です」
 そこで私も応じた。「私はこちらのお店、55年前から知っています」
 そのあと、すぐ近くにある甘味屋に入った。店頭の「氷」と書かれた例の旗に誘われたからである。店内は客でいっぱい。コロナの夏の思い出にと、かき氷を注文。
 すると大きなペンチを持ったおじさんが店の奥へと入って行った。店の女主人が「見積りをお願いしますよ」と言う声が聞こえた。どうやらそこの店のエアコンが壊れたらしい。猛暑で降参。
 中野からバスに乗って西武新宿線の新井薬師寺駅まで行った。西部新宿線の沿線に在った本屋がすべて無くなってしまったと聞いていたが、駅前の古本屋はまだ頑張っていた。店内は蒸し風呂。だが、店主は運慶の仁王像の如く、店を守っていた。

今日の宿題

形容詞の使い方に気をつけながら訳し、さらにもう一つ文章を足すことにより、文意を完成させよう。

1. 彼は口がかたい。…….

2. 肉がかたい。…….

3. 彼はなかなか得難い人物だ。……

4. 上司のやり方はきたない。……

5. 公園のトイレが汚い。……

6. 汚い言葉は慎んでください。……

7. 高齢者には温かい言葉をかけてあげてください。…..

8. 温暖な土地に移り住みたい。…….

9. 私はいつも温かい飲み物を飲みます。……

稽古の効用

昨日、着付けを習いに行った。月に1~2回の割合でもう3年以上、呉服店にお邪魔しているが、いつまで経っても上手にならない。それは何故か? 要は体が覚えず、着物にはじかれているのである。
 昨日も、講師から懇切丁寧な指導を受けた。きれいな着付けのためには、着物に皺があってはならない。特に上半身が重要。私が迷っていると、講師は着物の各部分を引っ張るようにと助言を与えながら、最後の最後で手を添えてくださる。着付け上手になるには、おそらくこの繰り返しであろうと思われる。
 ひるがえって話をタイ語の勉強に差し替えよう。これまた繰り返しが問われる。自習できる自信が有る人はそうすればいい。しかし、週1回、タイ語教室に通うのも楽しかりけり。たった1回の勉強では進捗度が見えないが、数年後には見えてくる。その時の歓びに乾杯!

南を目指そう!

先週、久留米在住の友人(画家)から英語の添削を頼まれた。と言っても文章ではない。グループ展の案内状に載せるキャッチコピーである。私は大学時代、英詩を勉強したから、押韻を強調して添削してあげた。
 ところが、彼女には彼女なりの考えが有った。
 「九州と山口県の画家の集まりだから、<the south 南>という単語はどうしてもはずしたくないのよ」
 そこで、彼女の希望を入れて、“Pointing to the SOUTH”とした。
 私は九州にうとい。九州人が「南」を意識しているとは知らなかった。南と言えば、遥か先に在る熱帯の方をイメージしがちだ。
 昨日と今日は台風10号で九州は大打撃を受けている。だが、芸術は死なない。へこたれない。蘇生を繰り返しながら、強靭なる作品が創造されていく。

จรรยาบรรณ という単語

 昨日、翻訳作業が有った。その中で、これまでに見たことも聞いたことも書いたこともない単語に出くわした。辞書を引く前にこれまでに学んで来た自分の感覚を呼び覚ますことにした。そして、前後の文脈から考えて、うまく、かつ、手短に翻訳することができた。
 その単語とは、「จรรยาบรรณ canyaa-ban ジャンヤーバン」。辞書(冨田竹二郎先生編纂)で知らべると、จรรยา は、「品行、道徳、エチケット、あるグループの中で当然行うべき行為」と出ており、「จรรยาแพทย์ 医師の倫理」などに使われるとのこと。また、บรรณ は、「翼、書籍、樹葉」とあるが、古語で、「บรรณสาร banna-saan 公文書」というのが見つかった。
 冨田先生は、จรรยาบรรณを、「ある業務又は職業に従事する人々の間で構成員の名誉を維持するために設けられた倫理規定」と説明している。ということは、最近流行りの「コンプライアンス compliance」のことだ。
 私はこれを「心得」と訳した。何故ならば、タイの田舎に住む人々に対して役所が発行したものだったからである。

南へ!

先週、久留米在住の友人(画家)から英語の添削を頼まれた。と言っても文章ではない。グループ展の案内状に載せるキャッチコピーである。私は大学時代、英詩を勉強したから、押韻を強調して添削してあげた。
 ところが、彼女には彼女なりの考えが有った。
 「九州と山口県の画家の集まりだから、<the south 南>という単語はどうしてもはずしたくないのよ」
 そこで、彼女の希望を入れて、“Pointing to the SOUTH”とした。
 私は九州にうとい。九州人が「南」を意識しているとは知らなかった。南と言えば、遥か先に在る熱帯の方をイメージするのが一般的….。
 昨日と今日は台風10号で九州は大打撃を受けている。だが、芸術は死なない。へこたれない。蘇生を繰り返しながら、強靭なる作品が創造されていく。

泰日文化倶楽部の諸先生

タイ語作文

1.泰日文化倶楽部は今月末で、創立してから満32年になる。

2.10月からは第33年目に入る。

3.コロナ禍と高齢を理由に閉塾も考えたが、もう少し続けることにした。

4.昨夜、27年前に教えていたことがあるという元タイ人講師のC先生からひょんなことでメールが来た。

5.私が彼のことを覚えているか否かを心配しているようであったが、もちろんよく覚えている。

6.昨日の授業を担当してくださったP先生は26歳。

7.ということは、C先生が泰日文化倶楽部で教えていた時には、P先生はまだ生まれていなかった。

8.タイへ帰った元タイ人講師達はいずれも皆、タイ社会で活躍している。

9.それが私にとっては大いなる喜びである。

新規入門クラス募集開始

6月1日に授業を再開してから早くも3ヶ月が経過した。6月はコロナ収束の見通しが立たないまま恐る恐る授業をすることになった。7月は日照不足の日が延々と続き、コロナが第2波へ。なんだか嫌な情報ばかり。だが、8月は2週間の夏休みをもうけたからどうにか穏やかに過ごすことができた。
 さて、9月は一体どういう月になるのであろうか? 残暑と台風で終始するのだけはごめんだ。
 最近、ずっと休んでおられた生徒さんから、「自宅での自習もままならず、やはり教室に出かけて勉強したい欲が湧いて参りました」というメールを頂いた。そして、見学に来たいというメールもちらほら舞い込んでいる。
 そこで、新規入門クラスを募集することにした。「タイ語入門 土曜日10:30」のクラスを10月3日から開講する旨、HPの最新情報に発表した。タイにはなかなか行けないが、タイ語の勉強を始めたい方達の目にとまるといいのだが…。