おこじゅ(和菓子)

 お菓子が大好きな生徒さんから、「おこじゅ」という名前の和菓子を頂戴した。包装紙には「多摩どらやき」と書いてあり、さらには、「おこじゅとは、多摩のむかしことばで、<三時のおやつ>のことです」と説明があった。
 早速、ネットで調べてみると、「おこじゅー = 神奈川県の方言」と出ていた。多摩地方は神奈川県と隣接しているところもあるから、昔はほぼ同じ言語環境を共有していたのであろう。
 それにしても、「おこじゅ」という響きからはどことなく郷愁がただよってくる。その土地のものでなくても、命名の面白さと同時に、ほっと一息することができる。
 世の中、IT化やデジタル化によって、日本全体が画一化されつつあるが、方言は心の通ったことばだから、是非とも生き延びてほしい。

日本語の添削

日本語検定試験を目指しているタイ人から、「書いた文章を添削してください」という依頼が有った。ポイントは「~のうちに」という前置詞を使った文章を完結したいようである。

1.勉強しているうちに先生を質問してください。
2.ラーメンが暖かいうちに、ごゆっくり食べてください。
3.さくらひらくないうちにうめのはなをみてくださいね。

 さて、皆さんなら、どのように文章をなおしてあげますか?
 よくよく考えれば、我々日本人は普通に日本語を話しているが、外国人には漢字の使い方や季節感の背景が浅い。「が」、「は」、「を」も難しいよう
 日本語を教えてほしいという要望が別のタイ人からも来ている。しかし正しい日本語を徹底させるには、タイ語を教えるよりも数倍のエネルギーが要ると思う。