「水無月」という和菓子

京都では、室町時代以来、6月30日に「水無月」という和菓子を食べる習慣が有るそうだ。三角形の白い外郎(ういろう)の上に小豆を乗せたもので、6月にしか買えない和菓子である。
 これは「夏越の祓え(なごしのはらえ)」に供されて来た菓子で、邪気払い、悪魔払いの願掛けだとのこと。
 白い外郎は、「氷」を模しており、地位が高い人は実物の氷を食すことができたが、庶民はそういうわけにはいかなかったようだ。いずれにせよ、邪気払いは是非ともしたい。
 今日(6月19日)より、日本全国どこへでも行ってよいことになった。あいにくの雨だから出足をくじかれた。ネットであちらこちらを検索している。そのうちの一つに、「有松絞り」で有名な愛知県の名鉄沿線の有松が目にとまった。浴衣といえども結構お高い。
 したがって、有松絞りの浴衣を着て、水無月の和菓子を食べるイメージだけにひたっている。