絵の解説

手元に『世界の美術』(河出書房新社 1965年)が有る。色が褪せた感じなので捨ててしまいたい…..。しかしながら、絵の解説がすばらしいので取ってある。
 『世界の美術 26 ルソー/デュフィ』の解説は詩人の大岡信氏だ。最近の我々は何を見ても「すごい!」と叫んで終わり。その先の言葉が貧弱。そこで、大岡氏の解説を引用し、短文のまとめ方を参考にしたい。

 1.ルソー <オートゥイュの高架橋> = 細密な筆致で丹念に描かれた風景画。遊覧船・馬車・釣人など懐かしく古風な銅版画を思わせる古拙な情景である。

 2.デュフィ <室内のバラ> = むせるような初夏の緑に完全にまじりこんだバラの花。外の光や空気は室内に自由に侵入し、明るい感覚の歓びをうたっている。