落語「蒟蒻問答」

今朝4時半からNHKの「日本の話芸」を見た。演題は「蒟蒻問答」。噺家は春雨や雷蔵。これは令和元年12月13日に、虎ノ門のニッショーホールで収録したものである。
 最初の5分ほど、千葉県の谷津辺りを取り上げ、話を庶民の「八つ当たり」に持って行ったが、客達は誰もわらわない。谷津という地名を知らないからだと思った。そのあと、次から次に駄洒落を飛ばして行ったが、客からは一切、笑い声が聞こえてこない。
 話はいよいよ群馬県に入り、蒟蒻屋のおやじさんや、食い詰めた男、寺男、そして、謎の愚僧が出て来て、蒟蒻問答の話が佳境へと入っていった。だが、不思議や不思議、客席からの笑い声が聞こえてこなかった。
 噺家は27分間、見事に喋り切った。しかし、客達は無反応にひとしかった。彼らの顔が映し出されていないので、もしかすれば薄笑いをしていたかもしれないが…..。
 それにしても、東京の人はそれほどまでに無反応になってしまったのであろうか。