五百機織

 先日、「五百機織」という着物を見る機会が有った。これは米沢の産で、「いおはたおり」と読むそうだ。頂いて来たパンフレットにはいろいろな説明が書かれてあったが、次なる文章を読んで、着物の奥深さをあらためて思い知った。 
 「五百機小紋=江戸時代、武家の裃に多く用いられた江戸小紋を表現した着尺です。経糸に約4000本の細い糸を、緯糸に独自の強撚糸を使用することにより、軽くてシワになりにくく、湿気に強い、風合いの着尺を目指しました」
 経糸に4000本とは! 気の遠くなるような話である。だが、これはそのまま人生にも喩えられる。多くの事象を経ながら、そして、数限りない人々と瞬間的に行きずりあいながら、人生は流れて行く。
 問題は緯糸だ。自分のやる気をどこまで織り込み、どのように個性を発揮していくか…..。そして、いかに満足の行く人生布を仕上げていくか…..。

今日の宿題

 タイ語の単語で、第一音節に母音の[~ะ]を入れない単語は数限りなく有る。
  例)สวัสดี(こんにちは)   สบาย(元気な)   สนุก(楽しい)
     อร่อย(おいしい)     ตลาด(市場)   ถนน(道路) 等々。

 2日前に、「สะกดจิต 催眠術をかける」という単語の話を書いたが、この時の動詞である「สะกด」には、第一音節に[~ะ]が入っている。
 では、このように[ ~ ะ + 第二音節]を書く単語を10語列挙してみてください。
  例)สะพาน(橋)

雲龍柳 と 南天

 先週の土曜日、「アジア女性のための生け花教室」を実施した。私は2杯、生けた。華道講師が用意された花材は、雲龍柳とバラ、そして、南天と竜胆(リンドウ)であった。
 1杯目は、雲龍柳を生けた。葉っぱが全く無い。良い枝ぶりを5~6本、まず選ぶことから始めたが、細い枝を剣山に生けて行くのは至難の業である。最近、ずっと枝物ばかりを生けているが、いくら習っても思うようにはいかない。
 だが、華道講師のご指導のもと、生け終わると、まさに龍が天に昇って行くみたいに見えて、大満足。
 2杯目は、南天と竜胆と白菊を生けた。南天といえば、「難を転じる」ということで、正月の花だ。だが、赤い実はついておらず、緑ゆたかな南天の葉が瑞々しかった。竜胆は漢字のイメージから言うと、まさしく竜の胆(きも)だから、とても力強い。
 このところ花の名前をカタカナで書く傾向がみられるが、漢字で書いたほうが、日本人には有難味が感じられる。

สะกด というタイ語

 สะกด というタイ語は、一般的には、「文字を綴る=สะกดตัว」という場合に使われる。しかし、先日、「タイ語中級 土曜日11:00」のクラスを見学すると、「สะกดจิต」という表現をタイ人講師が白板に書き、「催眠術….」という説明を加えたが、日本語の動詞が思いつかなかった。
 「催眠術をかける」であるが、この「かける」という動詞は、①醤油をかける、②お金をかける、③時間をかける、④負担をかける、⑤壁にかける、等々、いろいろな場面に使われるので、タイ人にとっては、かえって難しいかもしれない。
 では、「สะกด の用例」を以下に列挙してみよう。
   1)สะกดอย่างไร   どのように綴るの?
   2)สะกดตัว    単語の綴りを口で言う
   3)สะกดจิต    催眠術をかける
   4)สะกดใจ    心を抑える
    5)ตามสะกดรอย   跡をつけて行く、ストーカー行為をする

今日の宿題

 タイ料理店でバイトをしている女性から、「次なる日本語の文章をタイ語に訳すならば、どのように言いますか?」というメールが届いた。おそらくタイ人従業員に伝えたいのであろう。皆さんなら、どのように訳しますか?

 ガスコンロのガスが無くなったら倉庫から補充してください。
 倉庫の在庫が無くなったら、必ず言ってください。

 10月もそろそろ終わりだ。鍋の季節、到来! おいしい鍋料理を想定しながら、タイ語に翻訳してみよう。

 

黄色い新幹線(ドクターイエロー)

 昨日、元生徒さんから、「なかなか見られないので、おすそ分けします」と書いたラインと写真が送られて来た。成田から都心に向かって走っている高速上の写真であった。それを見て、何の変哲も無い雨の昼下がりの状況をどうして送って来たのか、しばらくはピンと来なかった。
 彼から「ドクターイエロー」という説明が届いた。そこで写真をよく見ると、なるほど黄色い電車だ。見たことがないなあと思ってネットで調べてみると、「新幹線区間において、線路のゆがみ具合や架線の状態、信号電流の状況などを検測しながら走行し、新幹線の軌道、電気設備、信号設備を検査するための事業用車両の愛称である」と書いてあった。
 この災害の多い時期、ドクターイエローの登場は不可欠である。
 さらにネットには、「ドクターイエローを見かけると、幸せになれると言われている」とも書いてあった。元生徒さんが「おすそ分けします」と書いて来た意味がやっとわかった。

浅草草履職人

 昨日、「きもの紀行in浅草」というイベントに行ってみた。着物を買う目的はさらさら無く、ただ目の保養になればという程度であった。では、何故、行ったのか? それは、浅草草履職人である吉沼作次郎氏に会い、草履に鼻緒をすげてもらいたかったからである。
 吉沼氏の第一印象は好好爺であった。すかさず年齢を伺うと、「88歳です」と自然体で答えてくださった。
 「今、持っている草履ですが、あまり履いていないうちに、鼻緒が少し毛羽立ってきてしまいました。何故でしょう?」と私。
 「それは大事にしまい過ぎて、経年劣化がおきているからです。箱の中にずっとしまっていると、どうしてもそうなります」
 なるほど、そういうことであったのか…..。
 私は吉沢氏の助言を受けて草履を選び、そして鼻緒をすげていただいた。彼は草履職人一筋だ。現役で88歳まで頑張って来られたことを証明する唯一のものは、彼の眼の前に置かれた丸太の叩き台であった。

小さな本

 同い年のはとこ(母方の曾祖父母が同じ)から、本が送られて来た。
 「年寄りになった記念に本を作りました。よかったら読んでください」
 私は一気に読み、そして、すぐに感想を彼女に伝えた。
 「素晴らしい御本のプレゼント、とても嬉しく思います。拝読させていただきました。独創性、及び、書くという情熱に、刺激をいただきました」
 本はとても小さな本である。大人のファンタジーが2話、所収されている。表紙や口絵は息子さんが担当。美術大学を出て、出版に携わっているプロなので、母親が書いたファンタジーに生命を吹き込んでいる。母と息子のコラボレーション!
 はとこは昔から物語を書いていたそうだ。出版社にも原稿を持ち込んだこともあるとか…..。だが残念ながら採用されずじまい。去年、会った時、原稿を読んでほしいと手渡されたことがあるが、今回、本になったものとは内容が異なっていた。今回のものは印象に残るストーリーであった。

八戸 と 令和

 青森での仕事が終わると、絶対に八戸へ寄ろうと思っていた。「ねこカフェ猫八」にいる黒猫の<ヤマト君>に会うためであった。
 ヤマト君は三沢の自衛隊基地の門前に捨てられていた猫なので、子猫の時はとても人見知りをする猫であったようだ。しかし、2年前に行った時、ヤマト君は私の脛を引っ搔き、軽いジャブを見舞ったものの、その後は私になついてくれた。
 オーナーさんも私のことを覚えていてくださった。だが、店の切り盛りでてんてこ舞い。私が店を出たのを知ると、駅まで追いかけてきて、一枚のポストカードをくださった。
 そのポストカードは、「八戸」の漢字2文字をもじって、「令」にしていた。説明を受けると、だんだん「八戸」に見えてきたから、あら不思議。「八」を頭に置き、その下にデフォルメした「戸」を納めれば、なるほど「令」になる。
 「令和」の「和」は、「口」の中に猫の絵が描かれており、「猫ファンのお客さま、お待ちしております」という顔つきをしている。
 とにもかくにもお客様がいっぱいであった。令和時代を迎えた八戸の猫八は、福猫たちのおかげで商売繁盛なり。

今日の宿題

 今日は「即位礼正殿の儀」が行われる。そこで、以下の単語をタイ語で書いてみよう。

   1) 天皇陛下
   2) 皇后陛下
   3) 即位礼
   4) 皇室
   5) 皇族
   6) 皇居
   7) 祝典
   8) 饗宴の儀
   9) 記念硬貨
  10) 各国元首・大統領・首相