百日紅の花言葉

7月(เดือนกรกฎาคมのกรกฎは蟹座の蟹)が終わった。今日からは8月(เดือนสิงหาคมのสิงห์は獅子座の獅子)。先月の猛暑や豪雨により誰しもが体力消耗。したがって、蟹の横ばい状態が続いた。
 しかし、今日からは気分一新だ。獅子の如く、獅子粉塵で頑張ろう。だが、それが他人に見え見えになると、かえって暑苦しいから、そこは自分一人の中にとどめおき、涼しい顔をして過ごそうではないか。
 現在では、近所の酒店でシンハ・ビール(เบียร์สิงห์ 獅子印ビール)も安く買える。一人、獅子と仲良く時を過ごすこともできる。実に便利だ。気分はタイ。それも可能なり。
 百日紅(サルスベリ)がきれいに咲いている。百日紅の花言葉は「雄弁」だそうだ。そして、もう一つの意味は、猿も木からすべり落ちるほど幹がツルツルしているという意味で、「不用意」、もしくは、「愛嬌」。
 語学を習っている我々は「雄弁」を目指したい。しかし、その道ははるかに遠い。五感全開で切磋琢磨しよう。

『徒然草』の一節

以前、ベストセラーになった『清貧の思想』(中野孝次著 草思社 1992年)を読み返した。昔の人の生き方を中野先生が彼なりにわかりやすく解説している本書は、まさしく現代人に対する<シンプルライフ>の提言にほかならない。
 その中で、『徒然草』の引用が有った。孫引きをすると、こうである。
 身死して財残る事は、智者のせざる処なり。よからぬ物蓄へ置きたるもつたなく、よき物は、心を止めけんとはかなし。こちたく多かる、まして口惜し。「我こそは得め」など言ふ者どもありて、跡に争ひたる、様あし。後は誰にと志す物あらば、生けらんうちにぞ譲るべき。朝夕なくて叶はざらん物こそあらめ、その外は、何も持たでぞあらまほしき。
 『徒然草』は大学受験の時に抜粋的に読んだだけ。今、50年以上を過ぎてから吉田兼好の文章に触れると、ふむふむ….。まことに示唆に富んでいる。だが、実践できるか否かは即答しがたい。

パイナップル vs 玉ねぎ

我が家には和食器も洋食器も有るが、夏になると、タイの食器であるパイナップル模様の皿や小鉢を使いたくなる。これにタイ料理を盛ると、まさしくタイにいる気分になれる。しかし私はあえて冷奴を入れ、目からも涼をとっている。パイナップル模様の皿類は合羽橋で買った。以前、泰日文化倶楽部でもたまにタイ料理教室をやっており、雰囲気を出すために用意した。
 一方、私はマイセンのブルーオニオン皿も愛用している。何故、玉ねぎなんだろうと思って、マイセン陶器の歴史を調べると、1739年に中国からマイセンにもたらされた皿に柘榴(ざくろ)が描かれてあったのに、欧州人になじめるようにするため、いつのまにか玉ねぎ模様になったというのが一説だそうだ。
 陶器は英語で「china」というだけあって、中国陶器のヨーロッパに対する影響は絶大なものが有る。それがまた欧州の意匠をこらしてアジアに舞い戻って来たところが面白い。
 最後に単語チェック。次なる単語をタイ語で書きなさい。1)陶器 2)パイナップル 3)玉ねぎ 4)柘榴 5)欧州人 6)影響 7)雰囲気 8)模様 9)倶楽部 10)歴史

生活の一部になってますから

昨日は台風。したがって、帰宅の電車を心配して欠席した生徒達が数人。「タイ語中級 土曜日12:15」のクラスに出席しているO氏に次なる質問をした。
「長い間、ずっと通って来てくださっていますが、その秘訣は何ですか?」
「生活の一部になってますから」と、彼はすかさず答えた。
 なるほど、なるほど。彼の答には全く気負いが見られなかった。
 「頑張ります!」という生徒ほど、続かない。質問が多すぎる生徒も、何故だか伸びない。
 要は、すんなりと、淡々と、そして、自然体で楽しむことが肝要。タイ語に限って言うならば、タイ人の自然体的生活スタイルを見習うことこそが、上達の一歩なり。

災害に関する英単語

タイ語の生徒であるKさんは、時間がうまく取れた時には、「旅の中国語 土曜日14:30」のクラスにも顔を出される。彼の話によると、中国人に囲まれて働いているとのこと。中国への出張が多く、中国語は必須。
 そのKさんから「英語のクラスも有りませんか?」と。英語のクラスを開く気はないが、たしかに英語の力が有るにこしたことはない。
 『実践ビジネス英語 7月号』を買ってみた。最初の章は、「Recovering From Natural Disasters(1) 自然災害から立ち直る」であった。あまりにも偶然なトピックに驚いた。著者はアメリカ社会でキャリアを積まれた日本人。
 今日の夜から台風が西日本を直撃しそうだ。語学を勉強しているどころではないかもしれないが、上記の本にまとめられた災害に関する単語のうち、15語ばかり紹介したい。
 1) natural disaster 2) calamity 3) recovery 4) aftermath of
 5) destroy 6)indecision 7) relocate to 8) one after the other
 9) wildfire 10) be without electricity 11)relief resouces
 12) relief effort 13) victim 14) wipe out 15) staggering

一日千金

7月22日に日本最高長寿者であった女性(1903年生まれ 横浜在住)が117歳で亡くなられた。新しく記録保持者となられた方は、福岡県在住の女性で115歳。因みに男性の記録保持者は113歳(北海道在住)。
 今や100歳以上の長寿者はわんさとおられる。彼らから見れば、70歳そこそこの連中は若輩にすぎない。余命は何年かわからないが、あと30年残っているとすれば、一日を大切にしなければ。
 「一日千金」という言葉が有る。調べてみれば、儒学者の貝原益軒(1630-1714)の『養生訓』の中に書かれている名言であった。
 「もうあくせくと働くことはない。家族の生活を心配することもない。こんなぜいたくな老後の一日、楽しまなくてどうしよう。今まで暇がなくてできなかったこと、あれもしたい、これもしたい、値千金の一日である」
 これはネットに書かれている解説だ。では、この解説をタイ語に訳してみよう。

洛中洛外図

 先日、猛暑の中、日暮里駅北口から「夕焼けだんだん」を目指して歩いた。そこには着物のリサイクル店「悦」がある。店主はとても品のある女性だ。決して押しつけがましくない。親身に相談に乗ってくださる。
 「初釜に締める帯を探しているのですが」と私。
 すると、彼女が一番目立つ場所に飾ってある帯を指差した。
 「HPにはまだアップしてはいないのですが、この鳥獣戯画の帯はいかがでしょう?」
 正月早々から動物もどうかと思い、私は乗り気にならなかった。そこで、店主は次なる帯を勧めた。それは狩野永徳で有名な「洛中洛外図」を模した絵図であった。戦国時代から安土桃山にかけての京都の町中と人々の生きざまが詳細に織り込まれていた。有名寺院と松、高貴な人々、山鉾巡行、それだけでも目出度い様相を呈しているが、米を運んで来る人もいれば、薬売りもいて、皆、都を目指している。そして、南蛮人も…..。
 帯を締めた時、まったく隠れてしまう帯の端。そこに目をやると、なんと路上で「闘鶏(ชนไก่ チョン・ガイ)を愉しんでいる庶民が大勢いた。実に楽しそうだ。

カーディガン 完成!

一昨日、モヘア入りのカーディガンを完成させた! ガンガン編んだのではなくて、コツコツ編んだ結果である。
 これまでは半年に一枚を仕上げて来たが、意識改革をして、毎日編み進めると、2ヶ月で出来上がった。とろとろやるよりも、毎日、編み棒と仲良くすることの大切さを会得したことは大きな収穫であった。
 私の編物講師はどんな作品でも1週間以内で編み上げる。そばで見ていると、講師の両手からシュッシュッという音が聞こえ、小気味いい。その動きたるやまるで機械のよう…..。
 「編みたいものがたくさん有るの。毛糸に囲まれていると幸せ。死ぬまで編み続けますよ」、と講師。
 編物教室に通い始めて11年が経った。これまでは自分がいつまでも初心者だと思って、講師に甘えていた。しかし、そろそろ自分に気合を入れて、編み目のそろった作品を楽しく、根気よく編んで行こう。

同音異義語で遊ぼう

一昨日、上野の東京都美術館へ行った。茶道講師が3年続けて『毎日書道展』に入選し、招待券を頂戴したからである。上野駅公園口から広場に向かって歩いて行くと、交番の近くの木に立て看板が立てかけられており、「昆活しよう!」と書かれてあった。最初、私はそれを「婚活しよう!」という意味でとらえた。だが、落ち着いてもう一度よく見ると、<昆活>であった。小学生に呼びかけているのであろう。
そこで、今日は、同音異義語で遊んでみることにする。
1.今日は吉と出るか凶と出るか?
2.悔い無きよう、杭をしっかりと打とう。
3.減益だが、まだまだ現役で頑張る。
4.意地でも維持していくぞ。
5.誓いを立てる日も近い。
6.一切の油を抜き、一汁一菜でダイエット。
7.時期が来れば、磁気も弱まる。
8.栄華を夢見るのは映画の中だけ。
9.未来の食事を楽しむためにも、味蕾は大切。
10.彼以外、別に意外ではなかった。

使役表現を使って作文しよう

タイ語を習っている生徒達から、<ให้ ~させる>の使い方がわからないという悩みをよく聞く。<ให้>には、使役表現の他に、動詞、前置詞、及び、副詞化の役割を持っているが、今日は使役表現に限ることとし、以下にかかげる短文を作文しなさい。
(1)ラーメン店の主人は妻を夜遅くまで働かせた。
(2)店長は従業員に出勤後、すぐに掃除をさせた。
(3)社長は社員に残業を禁じ、夕方5時半には退社させた。
(4)恋人は安月給の彼にダイヤモンドの指輪を買わせた。
(5)教師は生徒に宿題として、一日につき、短文を10文、書かせた。
(6)市役所の係官は市民に土地の登記簿を提出させた。