「出来る限り」というタイ語

一昨日、「タイ語中級 水曜日13:00」のクラスに用事が有ったので、授業が終わる5分前に行ってみると、生徒達がなんだか悩んだ顔をしている。理由は、『タイ語中級Ⅱ』に出て来た表現について、理解がいかないというのである。
 その表現とは、「เท่าที่จะทำได้ 出来得る限り」というタイ語である。英語で言えば、「as much as possible」だ。私としては、そのまま覚えてくださればいいのにと思ったが、生徒達はタイ人講師に向かって、しつこく質問をしている。「いったい、どの程度のことを言うのですか?」、と。
タイ人講師は日本人の性格にすでに慣れて来ているので、「80%だと思えばいいでしょう」、と答えて、その場をおさめた。
 そのやりとりを見ながら、日本語もタイ語も、そして、その他の外国語も、話す人の感覚、財力、知力、等々、に於いて、基準が全く異なるから、玉虫色であるなあと思った。
 「出来得る限り」と言っても、本心から100%助けたいと思っている人もいれば、口先だけの約束で終わる場合もある。その心は、「善処する」という表現と類似している。