米屋の閉店

近所の米屋が5月9日で閉店するそうだ。昭和27年創業の精米店で、椿山荘にも卸していたのに…..。理由はわからないが、よく聞くところの、店舗の老朽化、及び、後継者不足、であろう。
 半年前には、豆腐屋が閉店。1年前には割烹店が閉店。かなり前には、魚屋が、そして、肉屋が閉店。佃煮屋もつぶれた。西暦1830年(天保元年)創業の呉服屋だけが頑張っている。
 老朽化した店舗はマンションに建て替えられる場合が多い。知らない人がやって来て、町の雰囲気は無機質化されていく。皆、黙々と地下鉄の駅へ向かうだけだ。
 最近、知った話だが、古くからやっている5店舗がお菓子を用意して、学校帰りの子供たちにふるまっているとのこと。親達がまだ帰っていない家にまっすぐ帰るよりも、お店の人達と会話を交わすだけでも勉強の疲れがとれる。「おかえり」という短い言葉掛けで、心はあたたまる。