「未払い」の読み方

 昨日、「外国人観光客の医療費未払い」について書いた。それはNHKのニュースを見て自分の経験に基づいて書いたものだが、NHKのアナウンサーは、「未払い」を「みはらい」と発音した。一瞬、聞き間違いかなあと思ったが、「みばらいではなくて」、やはり「みはらい」であった。
 そこで「未払い」の読み方を調べてみると、「みはらい」でも「みばらい」でも良いとのこと。「着払い」、「元払い」、「過払い」も、両方の読み方が有るようだ。だが、テレビ広告でがんがん流している法律事務所の「過払い金」は、「かばらいきん」だ。
 「分別」は、「ふんべつ」と「ぶんべつ」で意味が異なるのはわかる。「執着」は、「しゅうちゃく」でも「しゅうじゃく」でもよいようだが、後者のほうがより仏教的な観念を含有しているように思われる。
 いずれにせよ、濁音化するか、清音化するかの現象はまだいくらでも用例が有る。だが外国人に日本語を教える場合にはその違いの説明を求められそうで大変だ。