内田百閒文学賞

小説家を志望している人は想像以上に多い。その証拠に、毎年、公募している文学賞に参戦している作品数のなんと多いことか。
 昨日、文学賞の締切を見ていると、5月31日締切の「内田百閒文学賞」を見つけた。これは岡山県と岡山郷土文化財団が主催している文学賞である。したがって、岡山県をテーマにした作品であることというのが条件となっている。
 内田百閒をネットで調べてみると、『阿房列車』(1950年代)が有名だが、この本は旅に関するエッセー本のはしりであると解説されていた。約60年前からその傾向は見られたわけだが、内田百閒の場合は、当時有った一等車で贅沢な旅をしていた模様だ。
 岡山県には住んだことがないが、四国へ帰る時いつも通過しているので、瀬戸内沿岸の描写なら私にもできる。しかし、小説となるとロマンが要求される。そして、物語の構成力が鍵となる。