タイ語で「縁が無い」はどう訳すか

「タイ語中級 水曜日18:30」のクラスは、昨夜、4名の生徒が出席した。幸いにも、今月から、若くて優秀なパック先生が登板しているので、これまでになくクラスの雰囲気が明るい。
 話題が結婚に及んだ時、一人の生徒が言った。「自分には縁が無いなあ」
 私はすかさず彼に要求した。「その縁が無いということをタイ語で言ってみてください」
 「縁という単語はなんて言うんだろう」、と言いながら、彼はスマホで単語を探そうとしている。
 私は思う。生徒の皆さんはすぐに辞書で単語を探したがるなあ、と。しかし、スマホの辞書で「縁」を引くと、最初に「縁(ふち)ขอบ」が出ている。そのあとに、いろいろな単語が紹介されてはいるが、一体、どの単語を使ったらいいのかわからない。要するに直訳しても、タイ人には通じないのである。
 パック先生が、ピタリとあてはまる表現を白板に書いた。「ไม่มีดวง 運が無い」。ดวงは、「星」という意味だが、タイ人は「運勢」としてもつかっている。日本人も、「いい星の下に生まれる」というふうに使っているから、使い方は同じだ。