和菓子

お茶を習っているので、季節にふさわしい和菓子を一年中、抹茶とともにいただいている。茶道講師が注文する和菓子店は、5個でも特別に作ってくださるから、生徒達はその匠の精神に感嘆。昨日、その店の近くまで行くと、「柏餅」と書いたのぼりが店頭に置かれていた。そろそろ端午の節句だ。
 ところで、先週、大津在住の従姉が大津に本店を構える老舗の和菓子の詰め合わせを送って来た。その中に「あも」という羊羹ふうの菓子が入っていた。説明書によると、「あも」は、女房言葉で、その意味は「餅」だそうだ。「あも」が何故、「餅」に転じるのか、そのつながりがどうしても解せなかったので、さらにネットで調べてみると、「あも」は、「あんもち」から由来していることがわかった。
 「和」のものはすべて季節を選ぶ。二十四節気、即ち、2週間ごとに季節感が変わるので、季節に合った取り合わせをしようとすると大変だ。しかし、その大変さの中から、季節を感じ取り、この世を楽しんでいる自分がいることがわかって、いと嬉しかりけり。