娯楽小説

先日、芥川賞の発表が有り、「老い」をテーマにした主婦(63歳)が受賞者の一人として見事、栄冠を射止めた様子がテレビニュースで流れた。岩手の方言を使った小説だそうだから、東北の言葉に弱い者には読みにくいかも……?
 文学賞を狙って小説を書き、応募する素人さんは非常に多いらしい。某出版社の某新人賞の条件を調べてみると、「エンターテインメント小説 ジャンル不問、日本語、自作、未発表、200~500ページ 40字×30行、A4、縦書き、締切3月31日」と書いてあった。肝腎の賞金は200万円+記念品。なら、狙う人達がわんさかいるであろう。
 だが、この「エンターテインメント小説」とはどのようなものであるか? 調べてみると、「エンタテイメント」とも、「エンタメ」とも書いてあった。要は「娯楽小説」であり、「大衆小説」ともいうらしい。アクション、コメディー、官能、サスペンス、感動的な話、等々、なんでもござれだ。驚き、お笑い、泣ける、恐怖、等の要素が入っていればいい。だが、そうそう書けるはずもない。作家を目指して頑張っている方達に脱帽。