ボイストラ(VoiceTra)

「タイ語中級 月曜日18:00」のクラスで、生徒達に「ガムをかむ」というタイ語を言わせようとすると、一人の生徒がスマホに向かって「ガムをかむ」と言った。すると、女性の声で、「เคี้ยวหมากฝรั่ง khiaw maak-farang」というタイ語が聞こえてきた。しかし、[farang]の声調が変であった。
 「タイ語初級 水曜日19:30」のクラスでも同じことをやってみて、タイ語の声調が変であることを指摘すると、「それは人工音声であるからです」と生徒さんから教えてもらった。
 このアプリは東京オリンピックのために国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発した「ボイストラ VoiceTra」というアプリだそうだ。「結婚する」という単語を音声入力したが、やはりタイ語の声調は変であった。
 すべてを否定するつもりはないが、タイ語に限って言えば、声調に問題がある。したがって、そのようなアプリに頼るのは臨時の場合にだけにして、やはりこつこつと真面目に勉強し、正しい発音を磨くこと、それがタイ語への王道だ。