王宮前広場へ(17)

12月8日(金)の12時過ぎ、友人であるイスラエル人が私に是非とも会いたいと言って、ホテルに訪ねて来た。彼は日本にものすごい憧れを持っており、吉野家の牛丼が大好きな弁護士である。バンコクに着いたばかりの私ではあったが、彼の希望を聞き入れて、マーブンクローンの7階にある日本料理店「富士」へ行った。これまで一度も行ったことがなかった店なので、味はどんなものであろうかと興味津々で行った。驚いたのは、店の中がゆったりとしており、食べているタイ人達も日本食を大いに楽しんで食べているということであった。
 イスラエル人と私は、英語とタイ語のチャンポンで互いに世界情勢について語り合い、結局のところ、「タイが一番サバーイ!」という結論に至った。
 タイへ行くたびに思う。タイは本当に天国だ。食べるものも豊富だし、タイ人も優しく接してくれる。タイ語を勉強する方達は、機会を見つけては足繁くタイへ飛んで行くといい。行きの飛行機では隣りに座った男性達の会話から彼らが岩手県在住であることがわかった。寒い岩手から常夏のタイへ行くこと、それだけでもなんと幸福なことであろうか!