都市と地方をつなぐ

東京は雨続きである。そして、日本全国は日照不足。出かけるにもいまいちの天候。こうした時は自宅で読書するに限る。
 『都市と地方をかきまぜる』(高橋博之著 光文社新書 2016年)を読んだが、共鳴する点、そして、教えられる点が多々有った。高橋氏の活動は、『食べる通信』という媒体を通じて、「地方の一次産業従事者(農家・漁師)が都市住民の眠った<生>を覚醒させる」というきっかけを提供している。
 都会のスーパーで買うだけの生活に私もかなり前から飽きている。そこで、気分転換をはかるため、長崎県の八百屋さんから、月に1~2度、宅急便でおまかせ野菜と調味料を送ってもらっているが、「高千穂の紅菊芋パウダー 高千穂・天鈿女命(あまのうずめのみこと)五ヶ所高原」という宮崎産ものが荷の中に入っていた。なんだか神々しくて、いまだに袋があけられない。