「タイ語入門 土曜日16:10」新規開講

今日から6月。正月から数えて、今日は152日目。習い事を始めるのは、6歳の6月6日からと昔の人はよく言ったものだ。したがって、泰日文化倶楽部も、久々に「タイ語入門 土曜日16:10」を新規に開講することにした。ただし、申込者のご都合により、新規開講日は6月17日からとなった。
 申込者にたずねると、かつて泰日文化倶楽部で勉強したことがある友人から紹介されたとのこと。かつての友人のお名前を聞いた私は、「その方、15年位前の生徒さんですね」と、思わず言ってしまった。昔の生徒さんが、ご友人に泰日文化倶楽部の存在意義を伝えてくれたことが、私にはとても嬉しかった。

千年の手わざ

掃除をしていたら、『PHP 平成22年9月号』というのが出てきた。定価200円だから、すぐに捨てても惜しくはないのだが、まあ一応と思って目次を見ると、「ヒューマンドキュメント 千年の手わざ 米沢織職人 十六代 馬下助左衛門さん」というのに目がとまった。この本を買った時、私はこの文章を読んではいない。しかし、今回は目が釘付けになった。
 理由は、最近、着物に関心が出てきたからである。そして、知れば知るほど、着物の素晴らしさに感嘆しているが、伝統的な着物はあまりにも高くて手が届かない。
 米沢織を伝承している馬下助左衛門氏は千年先まで残る布を織っているそうだ。染めた糸は5年~7年の間、寝かせておく。そして、一日に20センチしか織れない…..。気が遠くなる話だ。
 2017年5月も今日で終わり。千年先の3017年って、どんな時代になっているのであろう。米沢で織られた布はそれまで静かに生き続ける。

鳥を詠む

日本野鳥の会(公益財団法人)が発行する月刊誌『野鳥』には、鳥を詠んだ俳句や短歌が毎月、紹介されている。6月号には次なる短歌が、<うたウォッチング>として、掲載されていた。
 
 渡りする鳥の小さき脳にある 大空の海図われにもありや (大井 学)

 この句に対する感じ方は人によって異なるであろう。選者(小島ゆかり氏)は、「勤め人としての壮年期の日々を、知的に、また心の屈折感深く詠んだ短歌」と書いている。
 鳥の小さき脳…..。それに比べて人間は…..。果たして、おつむにつまった我が脳みそを、動物の勘よろしく、有効活用しているや否や。

ムエタイスポーツジム

今月中旬、私の家の近くに「ムエタイスポーツジム」ができた。看板を見ただけでびっくりした。果たして本格的なジムなのであろうか?
 それにしても目白2丁目に開設するとは! 近くには学習院大学が有る。学習院大生を呼び込むわけでもなさそうだが……。 
 同じく目白2丁目には、昭和38年(1963年)に創設されたヨネクラジムが有る。世界チャンピオンを5人も輩出した。だが、会長のご高齢を理由に今年8月末で閉鎖されることが発表されている。44年の歴史に幕….。
 そのヨネクラジムから500mしか離れていない場所に新しいムエタイスポーツジムが誕生した。タイ人のトレーナーはいるかしら?

幽玄会五十周年

幽玄会と書いても、それが一体何であるかはわからないであろう。これは、目黒区柿の木坂に在る茶道教室の名称である。私はこの教室に20代半ば、3年ばかり通ったことがある。しかし、それ以来、無断欠席のまま44年が経った。
 昨日、郵便受けに茶封筒が入っていた。本が入っていることは体裁から判った。差出人は幽玄会。
 さっそく開封すると、『茶道名言集』(井口海仙著 里文出版 平成22年刊)という本が入っており、挿入された文面によると、5月21日に幽玄会が50周年祝賀会を開いたことが書かれてあった。
 長期にわたる無断欠席者にまでお祝いの御品を贈ってくださるとは! 多くのお弟子さん達に囲まれた写真を拝見すると懐かしいお顔が…。大先生は103歳。大先生の後継者であるご長女は約80歳。さらに未来の後継者であるお孫さんは50歳。そのまた先の4代目のひ孫さんまで勢揃い。茶道一家のご長寿に祝杯をあげたい。

マンション区分所有者である中国人の発言

昨晩、『2020年 マンション大崩壊』(牧野知弘著 文藝春秋社 2015年)を買って来て読んだ。その中に、タワーマンションを買い漁っている中国人の発言が書かれていた。
 「なぜ、この管理組合総会の議事進行は日本語で行われるのだ。私は中国人。このマンションの所有者の多くは中国人と聞いている。ならば総会における使用言語は中国語で行うべきだ」
 なるほど。そういう時代になって来ているということか。
 聞くところによると、豊洲の某タワーマンションでは、火災訓練が日本語と英語でなされるそうだ。
 泰日文化倶楽部が入っている高田馬場駅近くの雑居ビルも、中国人オーナーが増えつつある。「您好」だけでは済まされなくなってきた。

「-อ」母音 と 「 เ – าะ」母音

 タイ文字を習う初心者は、「-อ」母音を早く覚えてほしい。何故ならば、よく使う単語に出てくるからだ。
名詞=ของ ดอกไม้ ทอง พ่อ หมอ
動詞=ขอ คอย จอง ชอบ ต่อ นอน มอง รอ สอน สอบ หลอก
数詞=สอง
形容詞=อร่อย หล่อ หอม อ่อน
前置詞/副詞=ก่อน
「-อ」母音の短い音が、「เ-าะ」という表記になるが、形がかなり異なるので、初心者にとっては厄介である。この短母音形を用いた単語を列挙すると、①島 ②ドアを叩く ③ランブータン ④耳に穴をあける(ピアス) ⑤特に ⑥喧嘩する ⑦クッション ⑧何故ならば ⑨似合っている ⑩笑う、等が有る。宿題とするので、ノートにタイ文字で書いてみよう! 

変わっていて面白い(แปลกดี)

横須賀支部の花展で撮った写真を、バンコク在住の元タイ人講師にラインで送ったところ、すかさず「แปลกดี」という感想が返って来た。これを訳せば、「変わっていて面白い」。
 写真の被写体は、野菜や果物を生活雑器にうまく生けたものだ。花展の会場で私も発想自体が面白いと感じたが、タイ人にもその面白さがわかったようだ。
 ところで、日々、何気なく過ごしていると、この「แปลกดี」という感情が沸き起こってこない。そして、いつのまにか1週間が過ぎ、1ヶ月が過ぎ、そして、年末を迎えることになる。
 これではいかん。「แปลกดีの驚き」を求めて、街に出よう。アンテナを張り巡らして、感性を磨こう。

蕨 と タイカレー

 お茶の稽古仲間から山形産の蕨をいただいた。蕨はあく抜きが必要だ。そこで、茶道講師があく抜き用の灰をわけてくださった。
 蕨はあく抜きをしても、独特のえぐい感触が残る。それが乙なものであることはわかるが、一人で大量に食べるには飽きが来そう…..。
 そこで考えた。非常食用に買ってある「チキンとタイカレー」という缶詰を開けて、一緒に煮込んだ。タイカレーの強さが蕨を凌駕して、たちまちのうちにタイ料理になった。蕨が空心菜(ผักบุ้ง)の代用のように思われ、一気に食が進んだ。和風の材料である蕨がタイ料理にお嫁に行き、見事に調和したので、嬉しや嬉し。

新しい先生は理学療法士

ギック先生が5月10日でお辞めになられたので、後任の先生を探していたが、昨晩、新しい先生と面接。5月31日から「タイ語中級 水曜日18:00」と、「タイ語入門 水曜日19:30」の2クラスをご担当いただくことになった。
 新人講師の愛称は「ติ้ว ティウ」。お母様が「ティウター(タイ式発音)= tutor 家庭教師」と名付けられたそうだが、長いので「ティウ」になったそうだ。
 3年前から東京医科歯科大学で理学療法(กายภาพบำบัด physical therapy)の研究をしておられるチェンマイ女性である。親しみやすい性格だ。はきはきとした発音だから、生徒の皆さんには聞きやすいと思う。