桜見物 角館(2)

 武家屋敷の枝垂れ桜を撮影した後、元タイ人講師と私は桧木内川沿いの桜並木へ行った。桜は8分咲きであった。しかし、多くの家族が弁当を広げ、実に楽しそうにしていた。土手に寝そべっている一組の夫婦はシルバー世代。第一線を退いた今、時間がたっぷりと有る。二人一緒に小さな幸せを味わっているようだ。
 そんな長閑な雰囲気の中、突然、ドドンとけたたましい音が鳴り響いた。数分前、元タイ人講師に朝鮮半島情勢の説明をしていた矢先だけに、これは北朝鮮の弾道ミサイルがいよいよ秋田県に着弾したのかと思ってしまった。
 すかさず近くの人に「あの音は何ですか?」と尋ねると、「ああ、あれは正午を知らせる音ですよ」と教えてくれた。地方ではいまだにそのような音で正午を知らせていることを知り、時代を感じた。