センサー & 自動

 先日、某所のトイレを使用した時、扉の内側に次なる注意書きを見た。
 「このトイレは自動ではありません。使用後は、センサーに手をかざして、必ず水を流してください」
 最近のトイレは便器に近づいただけで水が流れるものがある。まるでウェルカム・ドリンクならぬ、ウェルカム・ウォーターだ。それを見ながら、私はもったいないなあといつも思う。電気と水の無駄遣いだ。アフリカから来た人は、それを見てマジックだと思うらしい。
 使用後、便座を離れた途端、水が流れるのは衛生的で結構なことだが、センサーに手をかざす動きはそれほど面倒なものではない。センサーで十分だ。問題は、自動水洗になれてしまったが故に、どこのトイレでも自動だと思い込み、何もしないことだ。
 トイレにもいろいろ有る。場所場所で異なる。インドのトイレを知っている私には、センサー(เซ็นเซ่อร์)も自動(อัตโนมัติ)もまるで天国だ。