哀悼のタイ王国(39)

ケネディー大統領の生家から車で走ること3~4分で、プミポン国王が幼少時に住んでおられたアパートに到着。姉君が「แฟลต フラット」と書いておられるが、確かに2階建てのコンクリート長屋であった。何の変哲も無いアパートを見て唖然とした。だが1927年当時は新築であったのかもしれない。
 ラーマ5世の第69番目の親王であられる父君のプリンス・マヒドン、そして、平民出身で、タイ女性として海外へ留学した最初の女子学生としての母君。お二人が選んだ住居は研究者に相応しいアパートであった。そこに一人の女の子(姉君)と二人の男の子(後のラーマ8世とラーマ9世)が住まわれていたことになるが、周辺のアメリカ人には知るよしもなかった。