感情移入

昨日の朝、教室の掃除のために高田馬場へ行った。そして、午後は早稲田松竹映画館へ。久しぶりの映画だ。
 1本目は、『放浪の画家ピロスマニ』。グルジアの映画は初めてであった。1969年の作品。1969年という年は、私が社会人になった年だ。
 2本目は、『FOUJITA』。小栗康平監督が10年ぶりにメガホンをとった映画。画家の藤田嗣治のパリ時代と第二次世界大戦中の日本に於ける生き様の二部仕立てになっていた。
 藤田(フジタ)はオダギリジョーが演じた。演技力豊かなプロのフランス人達のなかに入って、フランス語で演じるのは大変であったろう。最後のクレジットを見ると、彼のそばには日本人の通訳がついていたことがわかった。だが、感情移入となると、それは俳優そのものの実力である。外国語で、感情をきめこまやかに表現するのは難しい。タイ語の勉強でも、これからは感情移入に力点をおいてみることにしようか。