言葉と度胸

リオ五輪はそろそろ終わりに近づいた。どのチャンネルを回しても中継や録画をやっているので、8月はまさしくオリンピックで明け暮れた感がする。
 メダルを取った日本の選手達が繰り返しテレビに登場するたびに思うことがある。それは、競技技術もさることながら、彼らが繰り返し海外遠征することで、外国の空気に触れ、言葉の面でももはや物怖じしていないということだ。
 錦織選手が早くからアメリカ留学していたことは知っていたが、卓球の水谷選手が14歳でドイツへ留学していたことは知らなかった。中国へ留学するならまだわかるが、ヨーロッパへとは! やはりアジアに閉じこもっているだけではだめだ。欧米人の強靭な論理と思考を肌で感じる必要がある。言葉にコンプレックスが無くなれば、度胸もおのずから身につく。