女流画家の主張

私は長寿の女性に関心が有る。彼女達の来し方、そして、生き方を知りたい。そして、参考にしたい。
 昨日、近所の古本屋で、『私流に現在を生きる』(堀文子著・中央公論新社 2015年)を購入。一気に読んだ。
 堀さんは1918年(大正7年)生まれ。現在、97歳。あと2ヶ月すれば、98歳におなりになる現役の画家である。
 「絵というものは、教えることができない唯一のものです。味覚と同様、フォルムや色の感覚は習うものではないのです。生まれたときにその人がもっているものに他なりません。その感覚だけを頼りに自分で創造し、世界を作っていくのだと思います。その人の運命を開拓することは、その人自身がするべきことなのですから、誰かに教えを請うてはいけないのです」
 長い引用となったが、これは語学にも通じるのではないだろうか。語学センスの良さは個人の問題である。