虹(รุ้งกินน้ำ)

タイ語の教科書や副読本には「虹 ร้งกินน้ำ」がしばしば出て来る。子供に対して七色の夢を持たせるためかと思っていたら、昨日、購入した『日本の歴史をよみなおす』(網野善彦著 ちくま学芸文庫 2005年)の中に虹に関する記述が有った。網野氏は、勝俣鎭夫さんの考えを引用しながら、次のように同意している。
 「勝俣さんは、虹の立つところに市を立てるのは、日本だけではなくて、ほかの民族にもそういう習慣があり、それは虹が、あの世とこの世、神の世界と俗界とのかけ橋なので、そこでは交易をおこなって神を喜ばせなくてはいけないという観念があったのではないか、といっておられます<中略> これは私もまったく同感で…..」
虹は神様が降臨される架け橋! 今、読んでいる副読本の中には、子供達が虹に乗って、チェンマイの上空にやって来て、町の中に降りてくる描写がある。子供達は神様? そう思うのも、また楽しかりけり。