遅い年賀状

昨日、郵便受けに一枚の葉書が入っていた。
「明けましておめでとうございます。イースターを直前に」
 あれあれ?と思って差出人の名前を見ると、2年前に知り合ったSさんからのものであった。熊本県宇土市の住所が書いてあり、ご実家に帰られていることがわかった。
 「九死に一生を得、のろまな亀が欲にかられて、自然に逆らってしまい、心とからだを実家で治療しておりましたので、お返事が今になりました。もう一度、九州で頑張り直します。温泉などで遊びにいらしゃる事、お待ちしています!」
 彼女は「火の国(肥の国)」の女性そのもので、ものすごく情熱的であった。彼女と私は会った途端から波長がピタリときた。私の老後は彼女に出張介護をしてもらおうと決めていたのに…….。
 しかし、彼女の新しいスタートを応援したい。東京での介護の仕事は想像以上にきつかったのであろう。