無味無臭な正月

昨日、大学へ出講した。キャンパスの雰囲気はいつもと全く変わりがなかった。カトリック系の大学だから、イエス様の誕生を祝う人形がいまだに飾られていた。
 学生達に尋ねた。「年賀状、何枚もらいましたか?」
 だが、反応がうすかった。一人の学生がやっと答えた。「5枚」
 私はそれ以上、質問するのをやめた。大学生達はもはや年賀状の時代の人ではなくなったのだ。スマホで済ませていることは聞かずもがな。
 いずれにせよ、正月らしき習慣が通りざかりつつあるような気がしてきた。有っても、さらりとしている。ほんの形式だけ….という感じ。
 面倒くさいからと言って、伝統的な習慣をパスし始めると、この先、日本の正月はどのように変容していくのであろうか。