猿の手習い

タイ人は長野県へ行って猿が温泉に入っている様子を見るのがとても好きである。泰日文化倶楽部のS先生も最近(เมื่อเร็วๆนี้)、興味津々で行って来られた。
「どうでしたか?」と尋ねると、「温泉に入っている猿はわずか1匹だけでした」と、残念そうに答えた。
 猿達は観光客(นักท่องเที่ยว)に飽きてしまって、じろじろと見られるのがいやになったのであろうか? しかし、それではわざわざやって来てくれた観光客に悪い。そう思った責任感の強い猿が頑張って歓迎したようである。猿が温泉に入っていなかったということは、暖冬が影響していることも考えられる。
 今朝のNHKニュースでは、日光猿軍団の猿達がもうすぐやって来る正月(ปีใหม่)に備えて、いろいろな芸を練習させられていた。特に来年は申年だから、猿回し達も緊張し、猿達とともに猛特訓に入っている。習字を練習している猿もいた。「猿」という漢字はとても難しいが、「申」なら簡単。猿回しの手綱にうまくあやつられながら、大きな筆を白紙の上にすいすいと運んでいる。何事も訓練、訓練。そう思った。