医療通訳

 一昨日、生まれて初めて救急車(รถพยาบาล)に乗った。それは自分のことではなくて仕事のためであった。後部座席から外部の様子が運転席周辺を通して少しだけ垣間見られたが、車両がなかなかよけてくれず、そして、横断歩道の歩行者も平気で歩いているのを見て、やきもきした。
 大学病院では大勢の患者さんが待っている状態だ。しかし、急患だから、すぐに診察を受けることができた。医者は女医(นายแพทย์หญิง)。的確なる診断を下していくので、私も負けじとスピードを上げて通訳する。個人的に言えば、病院(โรงพยาบาล)とは距離を置きたい、すなわち、いつまでも健康でいたいと願っているが、仕事となると話は別である。
 通訳の仕事を通じて、これまでに都内のいろいろな病院へ行ったことがある。それはそれでいい経験(ประสบการณ์)だ。
 一昨日の患者さんは、最初に小さな病院へ運ばれたそうだが、その小さな病院にタイ語が話せる職員がいたとのこと。なんとすばらしいことであろうか! おそらくその方はタイが大好きで、こつこつとタイ語を勉強しておられるのであろう。