一週間前、広島へ行った時、お好み焼きを食べた。楽しい思い出ができたのをもう一度、思い出したくて、高田馬場駅近くにある広島風お好み焼き店へ行ってみたところ、満員。しかし、私は頑張って待つことにした。
「お母さん、とりあえずここに坐っていてよ」と言われたので、言われるがまま、狭いところに坐った。
5分後、「お母さん、席が空いたから、どうぞ」と、鉄板の前に案内された。
それから、10分後、「お母さん、悪いけど、ひとつ席を寄ってくれない?」
見ると、若いカップルが入って来ていた。私は心よく応じた。
だが、私は、お母さん、お母さん、と呼ばれるたびに、誰かほかの女性を呼んでいるのかと思った。なんのことはない。私のことであった。
300メートル先に在る泰日文化倶楽部では、「先生、先生」と呼ばれるのに、お店では、「お母さん」。呼ばれ方が変わると、顔の表情も変わる。どちらもいいなあ。