Lupper へのお誘い

 知人から、「Lupperをしますから、どうぞいらしてください」というお誘いを受けた。
 lupper? 恥ずかしながら初めて知った。lunch と supper の間の食事のことを言うらしい。なるほど、そういえば、朝食と昼食の間の食事をブランチというから、そのノリで造成されたのであろう。
 このような言葉遊びがタイ語にも有るかなあと思ってみたが、今のところ、みつからない。あっ、そう言えば…..。有った!
 入門したばかりの生徒さん達は、<サワッディー こんにちは>と、<サバーイディー 元気がいい>の音の違いがわからなくて、<サバッディー>と発音することが多い。忙しい世の中、この単語のほうが省エネになる。だが、それはいけない。やはり、本来のサワッディー、とか、サバーイディーという挨拶語は愛嬌を持って発音したほうがいい。
 

旅は道連れ 世もながれ

 昨夕、授業が終わって、目白駅に戻って来ると、駅舎内に幼稚園の園児と小学生が合作した絵が掲げられていた。子ども達の絵を見るのは好きである。無邪気だから。そして、色合いが明るいから。
 ところが、絵の表題を見てびっくりした。<旅は道連れ、世もながれ>と書いているではないか….。
 私は何度も反芻した。「たしか、旅は道連れ、世は情け ではなかったかしら?」
 私が間違っているのであろうか。それとも時代が変わってしまったのであろうか。
 非常に面食らった。そして、自分に言い聞かせた。
 「そうだ。世はすでにスマホの時代。指先で軽く押すだけで画面はばんばん変わる。欲しい情報は取り放題。世の中の動きは小さな表示画面の中で流れに流れている。<世は情け>なんか、どこ吹く風か….」

新学期の準備

 そろそろ4月。新学期の準備をしなければならない。まずは教材から。
 『タイ語入門』と『タイ語会話初級』はすでに印刷会社から届いている。『タイ文字書き方帳』も、生徒さんがタイから買って来てくださった。
 あとはCDの複製のみ。高田馬場にCDを複製する会社が有るので、発注に行った。すると、そこの社員がCDの具合をチェックした。まず聞こえてきたのは、「サワッディ―」。
 するとその社員はすかさず言った。「タイ語ですね」
 私もすぐに応じた。「あら、タイ語、わかるんですか?」
 「こんどのゴールデンウィークにタイへ遊びに行きます」
 それを聞いて、宣伝がてら、つい言ってしまった。
 「高田馬場のHIS、わかりますか? あそこの隣りのビルでタイ語教室をやってます」
 素敵な男性だ。是非、タイ語を習いに来てほしい。

或る中国語講師

 一昨日、教室の近くにある喫茶店の窓際で新聞を読んでいた。その喫茶店は手塚治虫が愛した店である。何故ならば、かつてそのビルの上に彼の会社と仕事場が在ったから。
 ガラス窓越しに、道路の反対側にあるビルの看板が目にとまった。「孔婉麗中国語学院」という看板だ。この学校には約15年位前に見学に行ったことがある。
 学院の名前に校長先生のお名前が冠せられていること、そして、NHKの中国語テキストの広告にも堂々と出ていたことからも、すばらしい学院であることは承知していた。
 昨日、その孔婉麗先生はお元気かしらと思い、ネットで調べてみると、2004年3月27日に80歳でお亡くなりになられたことがわかった。昨日は3月27日。奇しくも先生のご命日であった。
 一度もお会いしたことはないが、他者の追随を許さぬ熱意を持って中国語のご指導にあたられたという孔婉麗先生に、私は敬意を表していた。
 先生のモットーは、「十年樹木 百年樹人」。その意味は、「木は十年で大木になるが、人間教育は百年たって初めて効果が出る」とのことである。

木曜日の女性の生徒達

 泰日文化倶楽部では、木曜日の場合、5クラスを実施している。それぞれのクラスの女性の生徒数を以下に列挙すると、以下の如くである。
 初級13:00=2名、初級14:30=3名、入門17:00=3名、初級19:00=1名、中級19:00=3名。
 以上の数字からもお分かりのように、そんなに多くはない。それではもう少しクラスをまとめてしまえばいいではないかという考えにもなるが、スタートした時期がばらばらだから、クラスの統合をはかることは無理。
 4月以降もこのままクラスは継続されていくが、それぞれのクラスの女性達から、「授業が楽しい。タイ語、もっともっと頑張ります!」と言われると、それだけでタイ語塾を開講している喜びに包まれる。
 泰日文化倶楽部は素敵な女性、個性的な女性、そして、タイが大好きな女性が集うところとして、その価値は高い。

<待ちに待つ>をタイ語で表現すると…..

ここ数日、寒い、寒い。暖房をつけ、おまけに電気カーペットで教室を暖めている。桜も咲き、そろそろ4月だというのに…..。
 タイ語の辞書を何気なく見ていると、「待ちに待つ รอร้อรอ」という表現が目にとまった。<待つ รอ ロー>という動詞を3回連続して使っているのが、面白いと思った。しかも、真ん中の<ロー>に、第二声調記号(ไม้โท マイ・トー_)をつけて、声調に変化をつけ、平声+高声+平声にしているところが、いかにも待ちこがれている雰囲気が出てすばらしい。
 このような声調遊びは形容詞を強調する時によく見られるが、動詞でもこのようにして遊びができるとなると、まだまだ他の例題を探したくなる。
 それにしても、春が待ち遠しい。รอร้อรอ! 

インドラ神の智慧

 トン先生が旅行中なので、「タイ語中級 月曜日18:00」のクラスを代講した。生徒さんから経済用語を知りたいという要望が出たので、「契約する ทำสัญญา タム サンヤー」という単語を教えてあげた。
 「สัญญา サンヤー」というタイ文字を見ると、見るからにパーリ語から由来していることがわかる。そこで、ついでに、「ปัญญา パンヤー 智慧」という単語をホワイト・ボードに書いた。タイ文字表記がきわめて似ているからだ。
 すると、一人の生徒さんが反応した。「私がよく行くタイのゴルフ場の名前が、パンヤー・インドラといいます」
 そこで、私は言った。「ああ、それはインドラ神の智慧という意味になりますね。すばらしいネーミングです!」
 インドラ神は、「金剛杵を武器として悪者を退治する神であり、武勇の神である」と辞書には書かれている。そのゴルフ場でプレーすると、しっかりとした戦略、そして、聖者の智慧が湧き出てきて、きっといいスコアが出ることであろう。

信仰と長命

 私の大学時代の先生(学寮の舎監)が90歳を迎えられたので、お祝いの電話をかけた。お声ははっきりとしておられたが、車イス生活になっているとのこと。
 「私の入っているホームは千葉県で最高にすばらしいところです。女子大卒の方達が全部で8名。そのほかに、高校時代の先輩や、私の従妹も入居しているので、誕生日にはお茶とケーキでお祝いしていただきました。私が体調をこわすと、皆さん、代わる代わる顔を見せてくださるので助かります。入居しておられる最高齢者は106歳の男性。102歳の女性もおられます」
 先生と20分ほどお話して、私は安心した。そして、考えた。先生が何故、さわやかにお過ごしであられるかを。先生は敬虔なるキリスト教徒であられる。筋金入りの信者だ。祈るお姿を何度も拝見したことがあるが、そのたびに我が身を恥じた。
 いずれの宗教でもかまわない。信仰は言葉の神髄を深めることができる。それを追及して日々、研鑽を積めば、100歳までは生きられると思う。

塾とは

 昨日、『人間の生き方、ものの考え方』(福田恆存著 文藝春秋刊 2015年2月)を購入。著者の福田恆存氏(1912-1994)の講演は聞いたことがある。今から48年前に、東京女子大学で。彼の奥様が東京女子大学の卒業生であったから、その縁で講演を引き受けてくださったものと私は勝手に解釈していた。なにせ、彼は当時、超有名な評論家であったのだ。
 この本は副題が、「学生たちへの特別講義」となっているから、とても読み易いし、わかりやすい。まだ読み始めたばかりだが、次なる文章が気に入った。
 「教育ということですが、今日の教育というのは全部集団教育を意味しているようです。学校教育というものはみなそうなのです。この合宿教室で行われているのは塾というものに近いと思いますが、教育の本来のあり方は塾なのです。学校では本当の教育など行われていない、そこで行われているのは、教育の一分野である知識の伝達ということなのです。<以下略>」
 学生との合宿は昭和37年(1962年)に行われている。すでに53年が経過しているが、この文章はとても新鮮だ。
 

元生徒さんの帰国報告

 泰日文化倶楽部でタイ語を学び、タイへ駐在に行かれた方達は多い。昨日、5年半の駐在生活を終え、1月末に本帰国されたK氏が上京がてら、教室にご挨拶に見えた。
 K氏は仕事の関係で静岡県にお住まいだ。東京までの交通費は新幹線を利用すると、往復約1万円もする。したがって、泰日文化倶楽部に復帰することは無理。
 「帰国する前にタイ人達が開いてくれた送別会では、タイ語でスピーチしました。ですから、なんとかしてタイ語の力をキープするため、毎日、独学してます」
 それは立派な心がけだ。何故ならば、タイにいる時はそこそこタイ語ができたのに、日本に帰って来て時間が経つと、驚くほど早くタイ語が抜けていっているのがわかるという方達が大勢いらっしゃるからだ。
 私はK氏に言った。「東京にいらっしゃる時は、是非ともビジターとして、泰日にタイ語を習いにいらしてください。グループ・レッスンも楽しいですよ」