「創流120周年いけばな小原流展」

昨日、日本橋の高島屋本店で行われている「創流120周年いけばな小原流展」を観に行った。泰日文化倶楽部で8年に亘り実施している無料開放講座<アジア女性のための生け花教室>をご指導してくださっている華道講師が横須賀支部長として出品されておられたからである。
 鑑賞後、帰りの電車の中から、先生にショート・メッセージを送った。
 「先生の御作品を拝見させて頂きました。大きく伸びる、そして、明るく開く、さらに胡蝶蘭の白が凛と利いており、優しくもあり、雄大でもありました」
 帰宅後、会場でもらったパンフレットに目を通すと、華道講師が生けておられたAコーナーのタイトルは[生命の彩り]。解説には、「色彩の美しさを自由に展開させることで、いのちのダイナミックスさを見せていきます」、と書かれてあった。

ドローン

このところ、ドローン(drone 無人航空機)の話題が盛んだ。今朝のTVでも、ドローンが高い棚に並べられた靴の中から、客の注文に応じて、わずか45秒でそのものずばりの靴を取り出す様子が紹介された。軍事用ではかなり以前から利用されてはいるが、商業的にも利用価値は高いようだ。
 ところで、気になるのは、ドローンの意味である。調べてみると、① 雄バチ ② のらくらもの、居候 ③ 無人航空機 と書いてあった。同音異義語とはいえ、②から③への意味の飛躍がどうしても解せない。
 一方、タイ語のメンダー(แมนดา)に話題を振り向けるならば、これは、① タガメ ② カブトガニ ③ 女性の稼ぎを当てにするヒモ というふうに3つの意味がある。辞書によれば、カブトガニは雌のほうが大きく、そのため、雄が雌の背中に乗って一緒に動くことから、<ヒモ>という意味が派生したと書いてある。なるほど、この説明は納得し得る。
 いずれにせよ、ドローンという単語は、音だけから判断すれば、どこかにドロンと消えてしまいそうな気がしてならない…..。

韓国語の原稿用紙

先日、MHKの「BSワールド・ニュース」で韓国のニュースを見ていると、韓国人がハングルを原稿用紙に横書きしている場面が有った。PCやスマートフォンもいいけれど、それに疑問を懐き始めた若者もいるとのこと。「待てよ、手書きで書く昔のスタイルを再開したい」、というわけだ。
 私が不思議に思ったのは、原稿用紙である。なんと、日本人が使っていた(いる)ものと全く同じだ。それを見ただけで、郷愁を覚えた。そういえば、文房具屋さんに原稿用紙をよく買いに行ったものだなあ……。
 ワープロを使用することになってから、原稿用紙とさよならした。御高齢の有名作家はいまだに特注の原稿用紙に書いてはいるけれど、60歳以下の作家はもう皆、PCを使って原稿を書いている。高級万年筆を何本も使い古す必要もない。 
 しかしながら、時には昔のスタイルに戻るのもいいなあと思う。世の中がゆっくりと観察できるのではなかろうか。

タイの切手

昨日、「切手の博物館」へ行く。特別展示は、<海の珍生物>。海に住んでいるものが、切手の中におさまっているのは、何とも不可思議…..。
 次回展示は、<コーヒーとお茶の時間>。こちらのほうが、私としては興味深い。
 ここでは海外の切手も販売している。タイの切手がすぐに目にとまった。1月に発売された<子どもの日>の記念切手は、アセアン諸国の子ども達が乗物で遊んでいる絵柄であった。
 そのほかに、今年の干支にちなんで、<羊>の絵柄の切手も販売されている。1枚3バーツの切手が100円で売られていた。ウーン、高すぎる! とても買う気にならなかった。それに、もうひとつ買う気がおきなかったのは、羊が何とも変な形の羊であったからだ。タイ人はそれを羊と思うのであろうか?

生徒達のニックネーム

「タイ語入門 土曜日11:00」のクラスはとても和気あいあいとして、いつも笑いが絶えない。
 最近、タイ人講師が生徒4名に対してニックネームをつけられた。「น้ำ ナーム(水)」、「ฝนフォン(雨)」、「ฟ้าファー(空)」、そして、「หมีミー(熊)」。
 自然現象に基づくニックネームの付け方はすばらしい。タイ人にとって、「水」や「雨」は、精神構造の基盤を成すものだから。
 「ミー(熊)」という方の本名には、「田」という漢字が入っている。したがって、「นา ナー(田)」というニックネームでもよかったのではなかろうか。体格がいいから、「ミー(熊)」になったのであれば、それはそれで首肯できる。
 ところで、このクラスに先週から新しい女性が加わった。彼女にもさっそくニックネームがつけられた。「ตุ๊กตาトッカター(人形)」。とても可愛らしくていい。

東京マラソンに参加したソムさん

昨日、東京マラソンが有った。泰日文化倶楽部の生徒であるソムさんが参加された。彼女からは去年9月に東京マラソン参加の切符が手に入ったことを知らされていた。
 そこで、一昨日、LINEで激励をしておいた。
 すると、昨晩、LINEで出発前の写真が送られて来た。「35キロ関門でひっかかり、ゴールできませんでした。でも、ベストを尽くしました」
 ソムさんは18歳の時にタイ語を習い始めた。以来、途中、空白は有るものの、今もタイ語を習っている。プーケットで生まれた娘さんは今年、成人式を迎えた。
 タイ語の勉強はマラソンにたとえられる。そう思う。彼女の仕事は介護。彼女の職場を訪問したことがあるが、想像以上に大変であった。
 しかし、彼女は仕事も、タイ語も、そして、マラソンも、すべてマイペースで楽しんでいるような気がする。

愛須先生

土曜日に3クラスをご担当いただいているアイス先生の授業もあと3週を残すのみとなった。
 昨日、そのアイス先生が面白いものを見せてくださった。それは「愛須」という印鑑であった。留学している大学で、サインはダメ、印鑑が必要ということになり、大学の教授が作ってくれたらしい。
 生徒達はそれを見て、漢字の使い方に少しばかり違和感を覚えた。
 「愛という漢字はわかるけど、須という漢字はね? 須という漢字は音(オン)からきた当て字だ。しかし、果たして意味は?」
 すると、アイス先生は答えた。「須は、必然という意味です。そう聞きました」
 そばで聞いていた私は、「そういえば、必須単語とか、必須課目とかいいますね」と、口をはさんだ。
 生徒達は、まるでタイ人から漢字の意味を教わった気分になった。

バンコク→東京→鹿児島

今月中旬から個人レッスンを受講されているM子さんが、2年前にバンコクから届いたという葉書を見せてくださった。M子さんの友人の友人からのものであった。用件は、「タイ語を習いたいのであれば、高田馬場駅近くに泰日文化倶楽部というタイ語教室があります」と書いてあった。どうやらバンコク在住の元生徒さんが紹介してくださったようだ。
 ところで、M子さんは3月、4月は郷里の鹿児島にお帰りになるとのこと。習い始めたばかりのタイ語がどこかに飛んで行ってしまいそうな危惧を覚えた私は、鹿児島在住の元生徒さんであるY子さんに早速にも電話をかけ、数回でもいいから、M子さんにタイ語を教えて差し上げてほしいとお願いした。
 そして、M子さんとY子さんに直接、話し合ってもらった。すると、なんとおふたりの家はかなり近い距離にあることがわかった。
 Y子さんは鹿屋市でタイ料理を教えておられる。野菜やフルーツのカービングが得意なM子さんの作品がY子さんのタイ料理を彩る日もそう遠くはないであろう。

タイ語の読み方

昨晩、生徒のS子さんからタイ語の判読に関する質問が有った。昨年6月から泰日文化倶楽部に入会された彼女は、目下、タイ文字だけで書かれた教科書に挑戦しておられる。質問が次から次に出るということは、大歓迎だ。
 タイ語は、表記されている母音の長さよりも短く読む場合もあれば、その反対に、長く発音する場合もある。
A.短くなる場合= お金(เงิน)グァーン → グァン、 部屋(ห้อง)ホーン → ホン上手な(เก่ง)ゲーン → ゲン
 B.長くなる場合= 水(น้ำ) ナム → ナーム、 できる(ได้)ダイ → ダーイ、 合掌する(ไหว้)ワイ → ワーイ
 これらの単語はいずれも日常生活でよく使われる単語だ。よく使われるうちに発音の変化が生じたのであろう。
 いずれにせよ、発音は理屈ではない。読み方の規則を思い出しながら発音するのはやめたほうがいい。そのまま自然に覚えていくことが肝心である。

英語の末子音

タイ語を教える時、末子音の発音に注意をする。たとえば、「rak รัก 愛する」 、「rap รับ 受け取る」、「rat รัด 縛る」、「rang รัง 巣」、「ran รัน 打つ」というように、末子音によって、意味が全く異なるからだ。
 そういえば、英語にも同じようなことが言える。「leak 漏れる」、「leap 跳ぶ」、「lean 傾く」、「lead 導く」、「lease 賃借する」、等々。
 これらの単語を覚えるには、やはり短文で覚えるほうがいい。そうすれば、状況がわかり、単語を思い出しやすい。
 語学の勉強は効率的にやらないと間に合わない。さもなければ、単語を覚えることが苦痛になり、勉強がいやになってしまう。
 何とか早く単語を覚えたい人は、「彼女を愛する รักแฟน」、「お金を受け取る รับเงิน」、「体を縛る รัดตัว」、「鳥の巣 รังนก」、というように、2つの単語を並べることから始めて、単語に親しもう。