愛須先生

土曜日に3クラスをご担当いただいているアイス先生の授業もあと3週を残すのみとなった。
 昨日、そのアイス先生が面白いものを見せてくださった。それは「愛須」という印鑑であった。留学している大学で、サインはダメ、印鑑が必要ということになり、大学の教授が作ってくれたらしい。
 生徒達はそれを見て、漢字の使い方に少しばかり違和感を覚えた。
 「愛という漢字はわかるけど、須という漢字はね? 須という漢字は音(オン)からきた当て字だ。しかし、果たして意味は?」
 すると、アイス先生は答えた。「須は、必然という意味です。そう聞きました」
 そばで聞いていた私は、「そういえば、必須単語とか、必須課目とかいいますね」と、口をはさんだ。
 生徒達は、まるでタイ人から漢字の意味を教わった気分になった。