水嚢

 和紙で有名な埼玉県小川町のことをネットで調べていると、この小川町は和紙のほかに、地場産業として、絹織物、建具、日本酒、鬼瓦、そして、水嚢があることを知った。
 水嚢(すいのう)? 恥ずかしながら、どんなものか知らなかった。水嚢とは、「エゴの枠木に竹を編みこんで作った竹ざるで、そばやうどんの水切りをする」ところの厨房用品であることがわかった。
 水切りなら知っている。だが最近では竹ではなくて、金網タイプのものばかり。昔の名称を知って、少し賢くなった気がした。
 ついでに加えて言うならば、「背嚢」という言葉に関してはまだまだ知っている。だが、若者達はわからないだろうなあ…。何故ならば今ではリュックとか、バックパックと言っているからである。
 しかし、この背嚢という単語は兵隊や戦争と連動して時代錯誤的イメージが強いので、使わないほうがいいかもしれない。