銀杏

昨日、新潟から上京された方から銀杏をいただいた。100粒ほど入ったパックは200円也。安い!彼女は銀杏の殻を割るための専用ペンチまでも持参しており、割り方を実演してみせてくれた。そして、割った銀杏を茶封筒に入れて、それを40秒間、電子レンジに入れれば出来上がり、とも教えてくださった。
 銀杏の漢字は読めるようで読めない。何故ならば、「ぎんきょう」と読んでしまいがちだからだ。調べてみると、「ぎんなん」は、「ぎん+あん」が連声化のために、「ぎんなん」となったそうである。実が杏子に似ているので、そして、白いので、「銀+杏」から「銀杏」になったそうである。「観音」が「かん+おん」から、「かんのん」になったのと同じだ。
 明治・大正時代の小説では、「公孫樹」という漢字を目にする。これまた調べた情報によると、いちょうの木は、植えてから25年以上経たないと実をつけないので、中国人は孫のために植えておくそうである。
 また、中国では「鴨脚樹」とも書き、「鴨脚」の発音<ヤーチャオ>が、日本に入ってからは<イチョウ>になったということも知った。単語の由来を調べてみるのは面白い。