105歳の日本最高齢ピアニスト

今月上旬、日本の最高齢ピアニストである室井摩耶子さんの訃報が報じられた。105歳と75日で天国へ。1921年(大正10年)のお生まれである。彼女の演奏を聴いたわけではないが、ウィキペディアを読んで、彼女の生きる姿勢に教わるものが多々、有った。

室井摩耶子さんは6歳でピアノを習い初め、東京音楽大学(現在の東京藝術大学)とベルリン音楽大学を卒業。一日4時間の練習を生涯、欠かすことがなく、演奏会が近づくと、一日8時間、ひたすらピアノに向かったとのこと。ここまでなら、多くの名だたるピアニストもやっていることだが、私の驚きは、彼女が89歳で家を建て直し、1階にはグランドピアノを2台も備え、練習に余念がなかった点だ。

ところで、摩耶子さんという名前だが、「摩耶」はブッダのお母様の名前「マーヤ(摩耶)」から名付けられたと思われる。仏陀の母は仏陀を産んでから7日後に亡くなられたと伝えられているが、「マーヤ(摩耶)」の意味は、「幻(まぼろし)」とか「不思議な力」を有しているとのこと。室井摩耶子さんの天分と情熱は、「摩耶夫人」に見守られていたのかもしれない。