昨日は猛暑日であった。アイスクリームが食べたくてたまらなくなった。そこで、泰日文化倶楽部の近くに有る小さな小さなカフェへ行き、とうふのアイスクリームを食べてみることにした。
そのカフェでは、身体が不自由な方達が作業場で作った布製品やお菓子が驚くほど安い値段で販売されており、私は時々、立ち寄ることにしている。
昨日、私のあとに、欧米人のカップルが入って来た。旅行者であった。カフェの従業員が上手な英語で応対しているのを見て驚いた。態度が堂々としている上、大和撫子の優しさを自然に醸し出していたからである。
私もそこで彼らに話しかけてみた。英国から来たそうだ。高田馬場の住宅街に近いところで、この猛暑日に、日本女性の優しい接待を受けて、彼らはさぞかし満足したことであろう。
女性 と タイ語
「タイ語初級 木曜日13:00」のクラスは女性3名が仲良く勉強しているクラスである。先日、生徒のHさんがタイの宮廷菓子を持って来られた。サイアム・パラゴンで買って来たとのこと。みんなが、「あら、可愛い! まあ、おいしい!」と歓声を上げた。聞くところによると、Hさんはタイの食文化に関する記事を業界紙に書いておられるそうだ。
そこで、私は宮廷における女性達のお菓子づくりや、フルーツ・カービングについて、私なりの知識を紹介すると、女性の生徒達は大いに聞き入ってくださった。
泰日文化倶楽部は男性も歓迎だが、本音を言うと、女性の皆さん達にもっともっと来てほしいと思っている。日本女性の眼と心で、タイの良さを発見し、それを日本社会に活かしてもらいたいのだ。
昨日、業界紙を読んでいると、タイ人デザイナーが作った靴が日本の通販で売られているが、それが評判を呼んで、デパートでも販売されることになったという記事であった。
女性の皆さん、タイ語を学び、タイでビジネス・チャンスをゲットしませんか!
古本まつり
今月もまた、高田馬場駅前のビッグボックス広場で古本まつりが行なわれている。どのような本が置かれているかなあと期待して見に行ったが、興味をそそる本は無かった。
最近、そのような傾向が続いている。そこで、ふと考えた。本の出版自体が昔の本と比べて、どことなく安っぽくなっている。人々の本離れも影響している。
スマートフォーンで本を読む人が増えると、本の装丁業者の仕事も減少すること間違いなし。そして、自宅における蔵書数も減っていく。古本業者に売却されていく本もいずれは......。
素敵な装丁がなされた本は、手に取るだけで本の世界にさそわれていく。長く長く傍らにおいておきたいという本が今後も発行され、いつか将来、古本まつりに出没することがあれば、本を探す人に対して、大いなる喜びを与えることであろう。
一時帰国中の駐在員のタイ語学習
「バンコク駐在員が今、一時帰国しています。4回だけ、タイ語を教えてくれませんか?」、という要望が某社の社長から出された。その社長自身、目下、泰日文化倶楽部で個人レッスンを受けておられるが、タイ語の勉強が面白いので、社員にも勉強させたくなったようだ。
そこで、早速にも翌日から一時帰国中の駐在員が教室にやって来られた。タイに赴任して半年になるそうだが、赴任前に東京でタイ語の勉強をしてはいかなかったとのこと。
しかしながら、半年のバンコク生活において、タイ語はたくさん耳にしているようだから、とても教えやすい。声調言語であるタイ語は、目から入るよりも、耳からの学習のほうが断然いいに決まっている。
赴任前後は何かと忙しくてタイ語の勉強どころではないが、半年が経過して、タイを観る眼がしっかりしてくると、タイ語を勉強したくなるのは当然だ。一時帰国中にタイ語の特訓を受けるという例は稀有なことだが、その精神と意欲に乾杯!
米国籍の韓国人
昨晩、韓国語クラスの前期授業が終了したので、恒例の会食が行われた。今回の会食には、韓国人講師が同窓生の息子さんであるP君を連れて来られた。生徒のアジュンマ(=おばさん)9人に取り囲まれて、P君は大興奮。
P君はアメリカに生まれ、アメリカで育った韓国人であった。大人になってからソウルに行き、韓国語を勉強したそうだ。その際、並行して、日本語も勉強したので、日本語もペラペラ。それなのに、目下、東京の日本語学校で日本語をブラッシュ・アップ中。
P君は歌手であった。そこで、アジュンマ達が「歌ってください!」とお願いすると、その要望にこたえて、甘い声で歌ってくれた。ただし、英語で。
語学も歌も抜群の米国籍の韓国人男性に会うことができて、昨晩の会食は大いに盛り上がった。
太陽君 と 高田馬場
太陽君がホームステイのために東京にやって来てから早くも2週間が過ぎた。今日から泰日文化倶楽部の近くにある日本語学校でグループ・レッスンを受講する。プライベート・レッスンは生徒のボランティアのおかげでうまく進んでいるが、友達と話したいという理由で、グループ・レッスンにも参加することになった。
太陽君が面白いことを言った。「高田馬場は、歩けば歩くほど、まるでバンコクみたいだ。パッポンの雰囲気があります」
彼は日本が大好きなので、去年から来日している。タイを離れた理由は、「タイ、暑いです。僕は日本の気候が大好き。タイ、きらい」ということらしいが、要するに、タイの生活に飽きていた気配が濃厚だ。手短かに言えば、青年期の悩み、そして、両親の厳しい目から逃れるために幼い時から慣れ親しんでいた日本にやってきた。
ところが、泰日文化倶楽部がある高田馬場はどうみてもバンコクの匂いがするという。毎日のようにそう言われると、私も否定できなくなった。最近、高田馬場はアジア系の人達がものすごく増加した。歩いていると、中国語や韓国語、そして、ミャンマー語がよく聞こえてくるが、その次に耳にするのはタイ語である。
2013年 後半戦のスタート
今日から7月。2013年も後半戦に入った。年賀状に今年の抱負を書いたばかりなのにと思われる方達も多いことであろう。現代社会における時の流れの早さはもう止まることを知らない。しかしながら、時間は誰にも平等だ。楽しく、有意義に、一日一日を過ごしていくに限る。
夏に突入ということで、どこの蕎麦屋もはやっている。お客さん達は、主として中年以上。先日、百年以上も営業している蕎麦屋に行った時、隣りにおばあさんが座った。注文したのは、まず生ビール。大根おろしにしらすをかけたつまみをおいしそうに口に運んでいる。
「失礼ですが、おいくつですか?」とたずねると、「87歳よ。私はこれがないとだめなのよ」と言って、ジョッキを持ち上げた。「生ビールを飲むために、まだまだ生きるわ!」と気焔をあげた。
私は彼女の元気をもらった。さあ、今日から後半戦だ。タイ語の指導、そして、通訳の仕事に、私も日々、頑張っていこう!
第76回「アジア女性のための生け花講座」
昨日、第76回「アジア女性のための生け花講座」が開講された。この講座は6年半前から開講されており、参加者の多くはミャンマー女性が占めている。本来であれば、タイ女性に参加してもらいたいところだが、タイ女性は日本の伝統的な生け花の生け方が性に合わないようだ。
ミャンマー女性といっても、いつも同じ方達が参加しているわけではない。皆さん、本国に一時帰国されたりするので、毎回、参加者は変わる。昨日は新しいミャンマー女性が3人もいらした。
驚いたことは、彼女達は生け花を生けるのが初めてであるにもかかわらず、花にすいすいと鋏を入れて、とても楽しそうに生けていることだ。聞くところによると、ミャンマー女性は、心の中にお花を持っているそうだ。いつも花に対する愛着が有るから、花を生けるのも自然で、のびやかな感じがする。
貴婦人と一角獣展
現在、国立新美術館で開催されている「貴婦人と一角獣展」を観に行った。このタペスリーは、数年前にパリのクリュニー中世美術館で観たことがある。その時の感動があまりにも大きかったので、期待して出かけた。
だが、観客が多すぎて、ゆっくりと観ることができなかった。日本で開催される有名な展示はいつもこうだから致し方がないことは承知の上だが、それにしてもいささか残念である。
というのは、私がクリュニー中世美術館に行った時は、たまたま誰ひとりおらず、私だけが6枚のタピスリーと対峙することができた。飾られている部屋は暗く、そして、狭かったので、とても神秘的に見えた。東京の国立新美術館のだだっ広い会場に飾られると、その神秘性が拡散されているように思われた。
芸術作品は、できることならば、やはり本場へ行って観る必要性を痛感した。
肺気腫 というタイ語
泰日文化倶楽部のタイ人講師達から夏休みの休暇願いが出てき始めている。私は彼女達のすべての予定を了承し、授業に穴があかないように万全の対策をとるのに余念がない。
講師の一人は、「父親の健康がすぐれないので、お見舞いに帰ります」と言った。何の病気かと尋ねると、「肺気腫です」と答えた。「肺気腫って、タイ語では何と言うのですか?」と、さらに訊くと、「น้ำท่วมปอด です」と、教えてくれた。
タイ語では、肺気腫のことを、「洪水+肺 → 肺の洪水」というのを知って、面白い表現だと思った。しかしながら、スマホのタイ語辞書から検索した単語は、全く違う単語であった。
それをそのタイ人講師に言うと、「絶対にそうは言いません」と、力強く言った。日頃から、スマホの辞書が完璧なのか否か、疑問視していたが、やはり全面的には信頼できないようだ。