バンコク散策(19)

2月28日(第5日目)。マーブンクローンの中にある金の販売店の前を素通りしたが、ここも客が入っていなかった。従業員達が退屈そうにしている。
 クーポン食堂で100バーツのクーポンを買う。パッタイとココナッツアイスクリームを食べた。座ったところがフレッシュ・ジュースのブース前であったので、リンゴ・ジュースが飲みたくなった。しかし、60バーツ。100バーツのクーポンでは不足であったので、40バーツ、クーポンを追加する。以前であれば、100バーツ以内におさまったのに。
 バンコク散策もこの日でおしまい。翌日はスワンナプーム空港に行き、東京に帰るだけだ。5日間、歩き続けると、どうやら顔が日焼けしたような気がした。そこで、精神を落ち着けるためにエステへ行った。店先の看板を見ると、「月曜日から木曜日は20%割引」と書いてあった。だが、この日は金曜日だ。店の受付嬢と交渉する。「この店、来たことがあります。だから、金曜日も20%割引にしてちょうだい」
 すると、「客がいないから、特別に認めます」という回答。かくして、リラックス・ムードのBGMが流れる中、顔の火照りをしずめ、肩の力を抜いた。
 午後8時、太陽君のお母さんがスタバにやって来た。スタバの前におしゃれな自然食品店があったので、そこで赤米の混ぜご飯を食べる。
 太陽君のお母さんの車にはテレビがついていた。駐車している時は映像が画面に映る。しかし、いったん走り出すと運転が危険だということで、音声だけが流れる。ニュースを聞いていると、反政府派による道路封鎖中止が発表された。「3月2日をもって道路封鎖をやめます。皆さん、今後はルンピニ公園に終結してください」