昨日から、「タイ語入門 水曜日13:00」のクラスを開講したかったが、正式の申込者がいなかったため、開講を見送った。だが、一名の男性が教室の詳細を知りたいということで、午後1時前に泰日文化倶楽部までわざわざいらしてくださった。
聞くところによると、彼は勤務先が高田馬場に近いこと、水曜日の午後だけがタイ語の勉強に充てられること、6月にはタイへ行って、古式ボクシングを学びに行きたい、ということであった。
「古式ボクシング? それは何ですか?」
「ムアイ・ボーラーンです。タイ式ボクシングの古来から伝わる型を学ぶんです」
「どこで学べるんですか?」
「国立競技場です」
「ああ、サナーム・ギーラー・ヘング・チャートですか」
すると、彼は、「そうそう、その発音です。それが言えなくて、タクシーに乗っても、運ちゃんに伝わらないんですよ」
彼の目が輝き始めた。「どうしてもタイ語を勉強したいなあ」
私は言った。「もう少し待ってください。なんとかして、水曜日13:00クラスを開くようにしますから」
縁起かつぎの食事
昨日から、「タイ語入門 火曜日19:00」と、「タイ語入門 火曜日20:30」のクラスを新規に開講した。
生徒の一人は言った。「6月末頃からタイへ行きます! もう日本には帰ってきません!」
それを聞いて、時代は変わったなあと思った。若い女性もタイを目指す。タイで人生の勝負を賭ける。
新規の授業に備えて、ここ数日、私は豚カツ、カレー、そして、鰻を食べた。豚カツは、すべてのものごとがトントン拍子に進み、勝ちを呼び込む意味合いのため。カレーは華麗なる生き方を目指すため。そして、鰻はうなぎ登りに上昇していくこと。
これらすべては縁起担ぎである。新しい生徒達との出会いは殊の外、嬉しくてたまらない。
タモリにタイ語を教えたかったです
今日から新年度。さあ、気分一新だ!
ところで、昨日で「笑っていいとも」が終了した。32年間に及ぶ長寿バラエティ生ま番組としてギネスブックから表彰されていた。
私は上京してからテレビを見なかった。持たない主義で行こうと頑張っていたが、ついに買ったのが35歳の時だ。そして、自分の部屋で初めて見た番組が「笑っていいとも」と「ウィンブルドンのテニス中継」であった。
最初の頃の「笑っていいとも」はとても新鮮に感じられた。やはりタモリの芸がなせるわざであったと思う。
或る時、タモリが中国語をしゃべった。ものすごくうまい!だが、あまりにもうますぎて、それが<インチキ外国語芸>であることが分かった時は、なるほどなあと思って笑ったのをよく覚えている。
そして、考えた。タモリにタイ語を教えたい、と。彼ならきっと、すぐにタイ人っぽく喋り始めるにちがいない。彼の<インチキ外国語芸>こそは、外国語を学ぶ上で必須のセンスなのだ。
絵本の色づかい
「タイ語上級 日曜日13:00」のクラスでは、昨日から副読本として絵本を読み始めた。先月、私がバンコクに行った時に買って来た絵本である。
生徒さんが言った。「色づかいがきれいですね。これ水彩画かしら。きっとそうでしょう」
話を書いた人も、絵を描いた人もタイ人である。昔はこのようなすばらしい絵本はタイにはなかった。上質の紙。それだけでも感激である。
色づかいがきれいだと言われたので、私もじっと見た。確かに美しい色づかいだ。それだけで魅せられる。
絵本を読むと、疲れた精神が癒される。子どもだけではなくて、大人にも必要だ。大人が我が子にベッドの中で読み聞かせる姿はとてもすばらしい。
だが、今や、Iパッドの時代だ。子どもがひとりだけで、次から次に画面を移動させるだけでは、色づかいに見惚れることもなかろう。
Iパッドのページをパッパッと移動させるか、それとも、絵本の或るページにじっと見入って、いろいろなことを深く考えるか、これからはどちらが主流になるのであろうか?
年度末パーティーはベトナム料理店で
最近の高田馬場は人、人、人でごった返している。早稲田大学を卒業する学生達の送別会やら追い出しコンパが多数有ると見えて、道路には人がはみ出ている。そして、入学する新入生が部屋探しにやって来ているものだから、不動産屋も大わらわだ。
昨晩、泰日文化倶楽部の「タイ語中級 土曜日14:00」のクラスと、「タイ語上級 土曜日16:00」のクラスが合同で<年度末パーティー>と題して、高田馬場に在るベトナム料理店で会食をした。
高田馬場と言えば、ミャンマー料理店が跋扈している。タイ料理店は数えるほどしかない。昨晩行ったところのベトナム料理店は、以前、タイ料理店であった。それが昨年、ベトナム料理店に変身していた。
しかし、驚いたことは、料理を運んで来る女性の1名はタイ女性であった。最初に出て来た料理は、なんとソムタム。我々を歓迎する意味でサービスであった。
やがて店長格の女性が現れ、店を取り仕切り始めた。しかし、この女性もまたタイ人であった。アオザイを着ているけれど、どことなく変。ベトナム服は、やはり、ベトナム人が着てこそ美しい。それは外国人が着物を着ても、お世辞にも似合っていないのと同じだ。
その店長らしき女性は私に向かって力強く言った。「タイ人でしょ」、と。すると、私の周囲に座っていた生徒達があわてて打ち消した。「日本人です。先生です!」
ああ、私は座っているだけでタイ人にみられるんだ?!
新旧交代
今朝でNHKの朝のドラマ「ごちそうさん」が終わった。ドラマの最初、子役が出ている時だけ見た。子役の女の子がとても可愛かったからである。そして、最終回の今日、まじめに見ておしまい。
夜の外国語講座も今週は最後の週とあって、お別れシーンの表現が多かった。
来週からはまたまた新しく、基礎編の最初が始まる。ずっと継続していれば語学力が身につくのかもしれないが、そういうわけにもいかず、テレビ講座ではあまり期待ができずに毎年終わってしまう。
泰日文化倶楽部でも新規講座を火曜日の夜、開講するが、その他のクラスはいずれも継続クラスだ。泰日文化倶楽部は高田馬場に在るので、山手線の如く、いつもクラスはぐるぐると走りまわっている。継続する人は乗り心地が良いとみえて、長年に亘って勉強をし続け、やめることはしない。倦まずたゆまず、マイペースで勉強しておられる。裏方でタイ人講師の調整をしている私は日々、大変だが、なんとかまた新しい季節を迎えることができ、とても嬉しく思っている。
3月いっぱいで退会なさる生徒さんもいれば、4月からお世話になりたいと申し込んで来られている新人もおられる。
いよいよ新旧交代の時期を迎えた!
ホテルのロビー
昨日の朝、タイ人夫婦を迎えに池袋のメトロポリタン・ホテルへ行った。丁度、チェック・アウトの時間帯であったため、ロビーには大勢の客がいた。聞こえてきたのは主として中国語。ソファーに座っていると、前方からも後方からも、そして、右側からも左側からも中国語が聞こえてきた。
成田発のリムジンが到着しても、タイ人夫婦はいなかった。仕方なく、次のリムジンまで待つことにして、再びソファーに座り込む。すると背後からタイ語が聞こえてきた。振り返って見ると、タイ人ファミリーであった。これからタイへ帰国するようだ。
待てども待てどもタイ人夫婦は現れない。ホテルのアーケードを見て歩く。すると、携帯が鳴った。「今、マクドナルドです。マクドナルドまで来てください」と、タイ女性は言った。私はすかさず答えた。「メトロポリタン・ホテルのロビーで待ち合わせることになっていたのだから、必ずここまで来てください。マクドナルドと言ったって、池袋にはいっぱいありますよ」
「それじゃあ、行きます。あと15分待ってください」
結局、タイ人夫婦は現れたものの、彼らは成田から東京駅までバスで来て、山手線で池袋まで来たことが分かった。ものすごい荷物を持っていたので、リムジンでホテルまで直行が一番、便利であったのに…..。
いずれにせよ、ホテルのロビーで中国語、タイ語、そして、ポルトガル語を聞いて2時間過ごし、なかなか面白いなあと思った。
インドネシア製の段ボール
もうすぐタイ人夫婦が私のところにやって来る。最後の準備で大忙しだ。ガラクタをしまっておくために、先日、大型スーパーで段ボールを5つ買ってきた。それを組み立てていると、インドネシア製であることがわかった。ガムテープを貼って出来上がった段ボールはとてもやわで、軽いものしか入れられない。衣服やバッグ等はかろうじてOK。しかし、本は絶対に入れられない。品質が悪いことこの上ないが、用途に応じて使うことにしよう。
次にランチョンマットであるが、すこし汚れていたので洗濯をしアイロンをかけた。するとインド製であることに気がついた。なかなかしっかりしていて、色合いもデザインもいい。これからはインド製品でいこうかなあ….?
目下、「エイシア・パニック」の店主が、バングラデシュに買付けに行っている。刺子製品をいっぱい買ったというラインが入ってきた。彼女、バンコク経由でバリ島にも足を伸ばす。泰日文化倶楽部のインドネシア語講座での勉強が役立って、値段交渉には全く問題がない。
彼女が仕入れて来られる製品が楽しみだ。何点か買うつもりであるから、またまたアジアの製品が私の部屋を占領しそうだ。
桜咲く
昨日、高知は桜満開になったと報じられた。桜前線は次第に本州を上がってくることであろう。
よくよく考えてみると、桜の花を待ちこがれている時のほうがいいような気がする。何故ならば、咲いてしまうと一週間で散ってしまうから、どことなく気ぜわしい。世の中もなんだか浮き足立ってくるし…….。
昨日、北海道でヒットしているというお菓子をいただいた。「スプーンでたべる桜餅 Sakura」という名前である。色合いが本物の桜と同じように上品である。日本人であることの喜びを覚える。きざんだ桜葉が混ぜ込まれてもいる。トップには桜の花(塩漬け)もあしらわれている。薄紅色の道明寺。
すべてのアイディアはすばらしいのであるが、何かが足りない。よくよく考えてみると、和菓子屋で売られている道明寺は桜の葉で包まれていて、香りを楽しみながらいただく。それに引きかえ、北海道の桜餅はプラスティックの容器に入っており、香りの点では期待できない。
日本人は何かを食する際、舌はもちろんだが、目で色合いを、そして、鼻で香りを楽しむ。一枚の桜の葉は大きな役割を果たしているのだ。
私の同時代の人々は、「サクラサク」という大学合格電報に一喜一憂した。今はインターネットで番号を確かめるだけ。
いずれにせよ、桜の花は日本人の心の奥深くに何かをもたらす。2014年の春。大いに楽しみたいものだ。
単語の選び方
タイ語の生徒達から次なる質問をよく受ける。「日・タイの辞書を引いても、いろいろな単語が出ていると、果たしてどの単語を使っていいのかわかりません。例文が有るといいのに」
それを聞いた私は、いつも次のように答えることにしている。
「たくさんの文章を読んでいると、自然に単語の使い方がわかってきます。ですから、まずはタイ語の本をたくさん読むことですね」
しかし、生徒達は納得しない。何故ならば、膨大なタイ語の文章を根気よく読み続けていくのは時間的にも体力的にも無理だからである。
ところで、昨日は、日本語から英語に翻訳してほしいという依頼を受けた。仕事ではなくて、ボランティアとしてである。久々に『新和英大辞典』(研究社 第四版 1997年 第35刷)を書棚から取り出し、法律関係の単語と格闘する。
「差押え」という単語を引くと、attachment, seizure, distraint, distress の4語が出ていた。法律の門外漢である私は、果たして、どの単語を使っていいのか困り果てた。英語で書かれた法律書に親しんでいるのであれば、お茶の子さいさいかもしれないのだが……。
結論。語学はやはりたくさんの例文に接しておく必要が有るなあと痛感。生徒達の悩みがよくわかった。