蝶 と 看板

一昨日、早稲田通りに面しているところに出しているビルの看板のところに蝶がやって来ていた。数ある会社の看板の中で、蝶は何と泰日文化倶楽部の看板のところにとまっていた。
蝶を見たのは昼休みのことであったので、そのうちどこかへ飛んで行くであろうと思っていたところ、夜もまだ泰日文化倶楽部の看板にとまっているではないか。死んでいるのかなあと思い、さわってみると、動いた。
そこで考えた。蝶は泰日に入会してタイ語を習おうか否かを検討中ではないかと。
翌朝、蝶のその後を見たくて、泰日が入っているビルへ行ってみた。蝶はいなかった。そのうち泰日に戻って来てくれるといいなあ。

店員 と タイ語

  タイ人観光客がものすごく増えている。彼らのために旅行会社が様々な企画を立てているのはテレビを通じて知っているが、中にはタイからタイ人の日本語ガイドがついてくる団体もあるそうだ。
  タイ人観光客はもはや観光には甘んじていない。買物ツアーである。しかも、金持ちタイ人なら、高級品がお目当てである。カメラもいいものが欲しい。だが高すぎる場合は、中古でもよいとのこと。
  昨晩、生徒さんから言われた。「これからはタイ語を習いたい人が増えますよ。タイ人のお客さんを相手にタイ語で話したくなりますからね」
  そういえば、ヨドバシ、ビックカメラ、伊勢丹、等では、タイ語のアナウンスも流れている。タイ語を話したい店員さんよ、まずは高田馬場の泰日文化倶楽部にタイ語の基礎を習いに来てください。

タイ語の響き

  大学の前期における授業は終了した。あとは来週、定期試験をして、採点をすれば、いよいよ夏休みになる。
  最終の授業が始まる前、教室のドアを開けたまま、休み時間中に学生の質問に応じて大きな声でタイ語を発音していると、一人の中年女性が教室を覗いているのに気付いた。そこで、私はその女性に声をかけた。「何かご用事ですか?」
  彼女は答えた。「タイ語が聞こえてきたので、とてもなつかしいと思って、つい聞いていたのです」
  彼女は東京外国語大学でタイ語を聴講したことがあると語った。かなり前のことらしい。今は中国語の先生をしておられるそうだ。
  タイ語を習った方達はタイ語の響きが好きだという。たしかにタイ語の響きは耳に心地よく聞こえてくる。これまでに多くの日本人がタイ語を習っていかれたことだろうが、今年の夏を、もう一度、「タイ語再開年」として、タイ語を学習しなおしてみてはどうだろうか。

テレビ取材

  昨日の朝、のんびりしているところに、某テレビ局から、タイの仏教に関する取材に応じてほしいという電話がかかってきた。昼休みにカメラマンを連れて泰日文化倶楽部に来ると聞いて、「カメラに映るに値する顔をしていませんから」と言って、丁重にお断りをした。そして、代わりにH先生をご紹介した。
  このところ、そのテレビ局から時々、タイのことで問合せがあるが、これまたH先生のほうにお願いすることにしている。何故ならば、彼のほうが若くて、タイとの接点が非常に濃いからである。
  かつては、テレビの裏方の仕事もしていたが、数年前から意識的にしないことに決めた。理由はテレビの仕事は時間との勝負だからである。もうその迅速なる動きについていくことができない。そして、頑張ったわりには、泡沫の如く、仕事が消えていき、何も残らない。
  いずれにせよ、何故、そのテレビ局から仕事が来るかというと、泰日文化倶楽部でタイ語を学んだことのある方が、そのテレビ局で働いており、彼の紹介だということがわかった。感謝しなければならない。

短時間の世界旅行

  今夏は海外へ出かける予定が全く無い。ただ淡々と一日を過ごすだけ。しかし、それでは物足りなくて、刺激が感じられない。それを防ぐために、毎朝、NHKのBSで海外ニュースを頑張って見ている。
  今朝のニュースだと、アメリカも東部はとても暑そうだ。中国の重慶も、人々は皆、暑さにまいっている。韓国は台風の被害による後始末。イギリスはもうすぐ生まれてくるロイヤルベビーのことでもちきり。フランスはパリのディズニーランドで働く裏方さんの話。
  そして、シンガポール放送からは、ミャンマーが仏教徒と少数イスラム教徒による宗教対立で混乱を招いていることを報じている。
  海外旅行の予定が無いために、海外ニュースの映像や音声から現地に行った気分になっているが、それはそれなりに有益な時間だ。

アジア製の洋服

  バーゲンセールの第2段目がもうそろそろ終わりそうだといわれたので、それではと思い、四ツ谷駅ビルに入っている洋服屋を覗いてみた。
  洋服といえば、かつては韓国製や中国製がほとんどを占めていたが、その店に置かれている洋服は、インド製もあれば、インドネシア製もあった。そして、嬉しいことにタイ製もあった。
  それぞれを見比べてみると、いずれの製品もしっかりと縫製されており、品質管理が良いことがわかった。デザインも色もすべて良い。タグをつけていなければ、どこの国で作ったのかわからないくらいであった。
  一般的に言えば、せいぜい2ヶ国くらの製品を置くのが普通だが、そこの店はアジア諸国の洋服を取り揃えていて、そのアイディアが面白いと思った。
  来年あたり、ベトナム製やミャンマー製の洋服も置かれていることであろう。

タイ人 と 文房具店

  教室をやっていると文房具の補充に気をつける必要がある。新宿にある世界堂という文房具店の会員になっているので、昨日もそこへ行って、ホワイトボード用のマーカーを買った。
  この店は文房具の種類が豊富なので、時間が有ったらすべての階をまわってみたいところだが、いつもさっさと出て来てしまう。
  ところが、昨日、店を出ようとすると、筆記用具のコーナーあたりからタイ語が聞こえてきた。そこで、店を出るのをやめにして、ボールペンを売っているところまで近づいて行った。やはりタイ人達であった。若い女性が3人、おばあちゃんが1人いた。彼女達はお土産を選んでいたようだ。
  私は早速、話しかけてみた。彼女達は急にタイ語で話しかけられたことにきょとんとしていたが、おばあちゃんはにこにこ顔で応じてくださった。
  最近、とにかくタイ人観光客を見かける。私が行きつけの文房具店にまでタイ人がやってきているとは、本当に隔世の感がある。

意地悪ばあさん

  昨日、元生徒さんから電話をいただいた。彼女は82歳。この猛暑をどのようにして乗り切っておられるかと思い、おたずねした。
  「どこもお悪くございませんか?」
  すると彼女はすかさず答えた。「意地悪です」
  妙味ある即答に、私は彼女が健康であることがわかり、安心した。商社マン夫人として、海外生活が長かったため、会話の仕方を心得ておられる。ジョークのはさみ方もお上手だ。
  こういったことは、経験しなければ磨かれないと思う。現在は、ヴァイオリン講師を自宅にお招きしてレッスンを受けておられるそうだが、何かに挑戦する意欲は意地でも百歳まで続きそうだ。

  私の家から椿山荘まで歩いて行ける距離なので、数日前、ホームステイ中の太陽君を連れて、椿山荘の蛍を見に行った。日本の情緒を味わわせてあげようと思ったからである。
  ところが、その日、夕立があり、雨がやんだあとは、ものすごく蒸していた。湿気のカーテンができたみたいで、せっかくの庭園もムンムン状態。その上、見物客がごったがえしていたので、歩いていてもぶつかる始末。
  さて、お目当ての蛍だが、なんと1匹しか、光らなかった。蛍の光の乱舞を期待していただけに、まことに残念でならなかった。あまりの暑さと湿気に、蛍もまいったのかもしれない。
  太陽君は、「タイでも見られる」と言って、わずか1分で見物をやめた。そう言われれば、そうかもしれない。タイのほうが、自然豊かだから。
  蛍は夏のものだが、私の小さい頃は、『蛍雪時代』という受験雑誌があった。急になつかしくなった。

耳の感度

  若い人から高齢者までタイ語を教えていると、若い人の耳の感度が良いことがよくわかる。大学生はとても教えやすい。だから、教えていても楽しい。
  ところが、年齢を重ねるにつれ、耳の感度が衰えている。視力もである。こういうことは当然な話であるが、実際は、自分が年をとってみて初めてよくわかるようになる。
  昨日、タイ語を習い始めたばかりの70代の女性が、「覚えられないということに、自分自身がいらいらします」と、おっしゃられた。
  それを聞いて、ふと考えた。 高齢者は耳の感度が衰えている。したがって、同じ単語でも、20回は発音して聞かせてあげないと、と。そして、1回の授業でたくさんの単語を教えるのはやめて、ゆっくりと教えてあげるようにしよう、と。
  たくさん単語が覚えられないのであれば、タイ語に親しむという授業に切り替えたほうがよい。猛暑の中、反省した。