タイの布を使ったアート

 生徒さんであるNさんは手芸を得意とする。彼女が造る作品はプロ級である。クリスマス用のリースも素敵だし、かつまたいろいろなアクセサリーも本当に可愛い。ウクライナ戦争が始まった今年2月末には、青と黄色のウクライナ国色で小さな飾りを水引で編み、バザーに提供された。
 先日、彼女から「タイのコマパット(โขมพัสตร์)という布をご存知ですか?」と訊かれた。私は残念ながらその布のことを知らなかった。ネットで調べると、熱帯的な模様がモチーフとなっている感じであった。本店はホワヒン(หัวหิน)だが、バンコクにも2店舗有ることがわかった。今度、行ってみよう。
 Nさんから「泰日文化倶楽部で手芸教室を開かせてほしい」という要望が出された。「生徒集めが大変ですよ」と私はつい余計なことを言ったものの、それが文化の一環であればと見直した。「タイの布を使ったアート教室」というタイトルはいかがかと、いつのまにか提案してしまった。

迷惑ばあさん

 先日、バス停近くの八百屋に寄った。ド派手なおばあさんがお金を支払うところであったが、観察していて傑作であった。四つ折りにした1万円札2枚が財布から転がり落ちたので、おばあさんはあわててその1枚を手で抑える。何故ならば飛んで行ってしまっては大変だから。
 会計は1,867円。「小銭が有るから出すわよ」と言って、百円硬貨を8個、10円硬貨を6個、そして、1円硬貨を7個、がま口から出して数え始めた。お店の人も老齢女性。しかし、彼女の頭は日頃から商売で鍛えられているので、さっと9千円を用意して待っている。お店の人は私のことを気の毒がって、先に対応してくれた。
 店を出ると、バスが来ている。頑張ってバスの入口まで行ったが、運転手は非情。私の前でバスのドアを閉めた。それから15分、次のバスを待った。迷惑ばあさんに時間を奪われた感が否めない。やっとバスに乗ったら、なんと迷惑ばあさんも乗り込んで来た。彼女はバスの中でも我儘を通していた。
 

今日のタイ語作文

1.来年の干支は兎。そこで兎の絵が入った箸を2膳、買った。

2.来年のカレンダーを2部買った。

3.椅子が1脚、壊れてしまった。捨てるのはもったいないのでカバン置きに利用している。

4.生け花教室を月に一回、実施しているので、いろいろな形の花瓶が20個、戸棚に保管されている。

5.車、傘、スプーンの数え方は、タイ語では同じである。

6.葉書と切手の数え方はタイ語では同じではない。

ึึึความพยายามคือความสำเร็จ

 元タイ人講師から送信されて来たLINEの動画は幼児が自分でパンツをはく様子であったが、足がなかなか入らず何度も繰り返し、ついに成功する内容であった。そして、画像の下のほうに「ความพยายามคือความสำเร็จ」と書かれていた。
 「ความพยายาม(努力)+ คือ(である)+ ความสำเร็จ(成功)」
 和訳するといろいろ….。「努力は成功なり」、「努力有ってこそ成功を導く」、「頑張れば必ずや成功する」、「努力と成功は表裏一体」、等々。
 「A คือ B」の文型は使える。簡潔でありながら、意味する内容が深いからだ。タイ語作文の時に是非とも応用してみよう。 
 

身体特徴

 昨日、使用したプリントで、「体重を量る ชั่งน้ำหนัก」、「身長を計る วัดส่วนสูง」という表現が有った。今更ながらというなかれ。案外、覚えていないか、あるいは、使ったことが無いものである。
 身体特徴のことを「รูปพรรณ ruup-pa-phan」という。身長・体重のほかに、足のサイズ、血液型、視力、刺青の有無、血圧、病歴、等々が有る。個人情報だから滅多に使うことはないかもしれないが、タイへ旅行した時に被害にあったり、怪我や病気をして、警察や病院でお世話になる時は必ず質問されるであろうから、タイ語の勉強を兼ねて、語彙をまとめておこう。
 最近はジャンル別にまとめられたタイ語の語彙集をネットで簡単に調べられる。しかし、それは他人が作ったもの。自分自身でまとめた語彙のほうが頭に残る。

今日の翻訳

 復習を兼ねて既習の児童書『ถ้าเป็นหนู…. จะทำอย่างไร』から出題する。身近な内容だからタイ語作文の時に応用してみるとよい。

1.วันเสาร์คุณพ่อคุณแม่ไปธุระ หนูจึงต้องอยู่บ้านเพียงลำพัง เจ้าหน้าที่การไฟฟ้ามาเก็บค่าไฟฟ้า

2.ขณะที่คุณพ่อคุณแม่ไม่อยู่บ้าน เสียงกริ่งดังขึ้น หนูมองผ่านหน้าต่างออกไป หนูไม่รู้จักคนที่มากดกริ่ง

3.กลางดึกคืนหนึ่ง คุณพ่อคุณแม่หลับไปแล้ว หนูอยู่ในห้องนอนแต่นอนไม่หลับ หนูได้ยินเสียงคนเดินอยู่ในบ้าน

4.ขณะที่หนูนั่งดูละครอยู่คนเดียว จู่ๆไฟก็ดับ บ้านหนูมืดสนิท หนูมองออกไปข้างนอก ไม่มีบ้านไหนไฟดับเลย

5.สุนัขที่บ้านหน้าตาเศร้าซึม ใกล้ๆกันนั้น หนูเห็นขวดน้ำยาล้างห้องน้ำหกอยู่ หนูคิดว่ามันต้องกินน้ำยาล้างห้องน้ำเข้าไปแน่ๆ

6.ปิดเทอมแล้ว คุณพ่อคุณแม่ไปทำงาน หนูนั่งรอคุณน้าที่จะมาอยู่ด้วย รู้สึกหิวจึงเข้าไปในครัว หนูได้กลิ่นแก๊ส แต่เมื่อไปดูที่เตา เตาก็ยังปิดอยู่ แก๊สรั่วแน่ๆ

อธิษฐาน 祈願する

 11月も下旬。気がせわしいようだが、そろそろ2022年の締めくくりをするとしようか。振り返ってみれば、特にこれといったことは無い。ただ教え子達の訃報はこたえた。いずれにせよ、コロナ第6波の2月頃は敢えて休講にしたクラスもあるが、そして、第7波の夏も心配はしたものの、その後はなんとか平常を取り戻している。
 タイ語に「อธิษฐาน 祈願する」という動詞がある。タイ文字から観てサンスクリット語源であることは一目瞭然。とにかく第8波を食い止め、コロナの早期撲滅を両手を合わせて祈願するしかない。
 同じく、類似語で「อาราธนา 懇請する」、「วิงวอน 懇願する」、「ปรารธนา 切望する」、「สมหวัง 望みが叶う」、等々が有る。残り少なくなった2022年、平穏無事を神様仏様にお願いしよう。

水仙

 昨日、「アジア女性のための生け花教室」を実施した。生けた花は水仙。中国人の生徒さん3名が参加していたため、華道講師は授業の冒頭、こう説明された。「水仙は別名、金盞銀台(きんさんぎんだい)と言います。白い花弁を白銀の台に、そして真ん中の黄色の部分を金の盃(盞)に喩えております」
 スマホで検索した「金盞銀台」を中国人達に見せると、皆さん納得。金(ทอง)と銀(เงิน)の話ならタイ人にもよく通じる。いろいろな格言が有るから、時間が有ったらタイ語の辞書で調べてみてはいかがだろう。
 中国人が生け花を習いに来初めてから7年が経つ。昨日も新しい生徒さんが一人加わった。日本人的な態度にびっくり。日本に住んでもう長いのかもしれない。いずれにせよ、生け花を習う彼女達には金銭的にも精神的にも余裕が感じられる。

今日のタイ語作文

1.5月の略語はพ.ค.、そして、11月の略語はพ.ย.である。

2.タイ国有鉄道の略語はร.ฟ.ท.である。

3.タイでは日本の古い車両が走っているので郷愁を覚える。

4.日本で捨てられた古着、家具、人形、雑貨がタイ人には人気だそうだ。

5.今月初旬に観光で来日したタイ人男性に会ったが、色合いがよくて、おしゃれなウールの上着を着ていた。

晩秋

 紅葉も盛りを過ぎ、錦秋は晩秋へと移行している。天気がいいので日光浴にはもってこいだ。ビタミンDをたくさん体に取り込み、冬に備えたい。
 新宿でバスを待っていたら、バス停の近くに洋裁教室を見つけた。ちらしには「2時間で縫えます!」とキャッチコピー。2時間で縫えるものといえば、せいぜい簡単なスカート程度。しかし、出来上がった時の達成度や満足感を味わえると、さらにやる気が起きるであろう。
 先週、問い合わせの電話が有った。「入門クラスに関心が有りますが、どのくらいでタイ語が話せるようになりますか?」と訊かれた。私はこう答えた。「習う方の語学センス次第です」と。