80歳の年賀状

 今年も元気な年賀状が元生徒さん(映像カメラマン)から届いた。もう30年以上お会いしていないが、年賀状だけで彼の行動と心理がよく分かる。僭越ながら、文面を紹介させていただく。
 ~ 新年の寿詞を申し上げられますこと、天来の恵みです。コロナについて、最初の頃の危機感が薄れ、ウイズ状態になったところで、昨夏は自分の傘寿記念と称しタヒチ芸能祭収録を決行しました。2ヶ月滞在の中間あたりでコロナに感染しましたが、検査官は、「病院に行っても何もしてくれないよ」とマスクを1箱くれただけでした。咳は出るものの発熱や食欲不振は無く、3日間ほど味覚臭覚が無かったのが特徴的でした。
 閑話休題、八十路の声を聞いてから、近未来について考え始め、老人ホームに安居するか、それとも傘寿絡みの☂マークで年貢の納め時を実行するか目下思案中です。右や左の諸兄姉のご高見を伺えれば幸甚です。

兎のアクセサリー

 アクセサリーが入った箱をチェックしていたら、携帯用アクセサリーの「兎」が目にとまった。元生徒さんご夫妻から頂いたものである。お二人は南タイでダイビングをするのを趣味としていた。ダイビング中、恐い思いをしたので、船頭との意志疎通にはタイ語が必要と痛感し、7年間ほど、泰日文化倶楽部に通って来てくださった。そして、親御さんの介護のため、おやめになられた。
 今年は卯年。私が一番親しくしている元タイ人講師が、今年、還暦を迎える。彼女は留学中、とても熱心にタイ語を教えてくださった。タイへ帰国後も30年以上、御縁が続いているが、彼女の誠実な態度は永遠に変わらない。現在は弁護士の仕事はやめて、人生を謳歌しておられる。今年は是非ともタイへ行き、還暦のお祝いをしてあげたい。

謹賀新年 2023

 新年おめでとうございます。
 2023年も、楽しくタイ語を学びましょう!

 泰日文化倶楽部はタイ語の寺子屋です。タイ語を勉強なさりたい方は高田馬場に来たれ!
 泰然自若たる態度で、タイ語の面白さを発見しましょう。
 世界中に悪影響を及ぼしている戦争は一向に終結しそうにもありません。困ったものです。
 平和と安泰を祈願してやみません。

今日のタイ語作文

 『人生の整理術』(保坂隆著 朝日新書 2011年)から引用する。タイ語で書いてみよう。

1.宗教学者の山折哲雄さんが、ある雑誌に、最近の暮らしの心得について書いておられるのに目が留まった。

2.山折さんは、そろそろ八十代に手が届こうかという年齢だ。

3.その心得の一つは、「人に会いすぎない」ことだそうだ。

4.だれにも身に覚えがあると思うが、人に会えば気持ちが高揚する。

5.ときには高揚しすぎ、しなくてもいい噂話に花を咲かせたり、人を羨むなど、心が乱れることも多い。

6.だからといって、ひきこもって暮らせばいいというわけではない。

7.限られたエネルギーを大事に使うためには、できるだけ余白をつくっておくといいのではないか。

街角ピアノ

 私は「街角ピアノ」(NHK)を見るのが好きだ。昨日は、渋谷(井の頭線へ通じる通路)と、三ノ輪(都電荒川線)の小さな広場に置かれたピアノで自由に演奏する庶民の姿が映し出された。
 ヨーロッパの空港や駅での演奏を見ながら、欧米人はピアノが上手だなあといつも感心しているが、渋谷での演奏も実に素晴らしかった。皆さんの人生、オシャレ! 少年が「赤とんぼ」(編曲)を弾いてみせたが情感があった。都会に住む少年が日本人の<心のふるさと>を表現できるとは! 
 庶民的な街である三ノ輪。そこでおじいさんが美空ひばりの「港町十三番地」を弾いた。演歌もいいなあ。偶然集まった四人がいきなり連弾。楽しそうであった。
 日本の音楽教育は向上している。全国に有るピアノ教室の賜物である。

タイシルクのスカーフ

 親しくしている元タイ人講師から新年のプレゼントが送られて来た。タイシルクのスカーフとペルーのアルパカ製スカーフの2枚であった。いずれもFair Tradeの製品である。タイシルクのタグには英語しか書かれていない。おそらく輸出用であると思う。その英語が内容的にも素晴らしいので、以下に引用する。

 Ban Na Pho’ = After an exceptional silk weaver presented HM Queen with an exquisite pha-sin(sarong), the weaver’s daughter started a production group to promote their village’s economy by designing modern patterns while maintaining ancient techniques. While this fabulous silk has created much international interest, the group remains a local-run enterprise in which women, some disabled, are kept employed and self-reliant.

Buying this product helps to keep alive Thailand’s rich, diverse craft heritage. Talented women and men meticulosly adapt and develop their indigenous skills to achieve self-reliance for their families and communities. Behind the crafts are fascinating stories of people, many of whom face difficulties. Thai craft links them to you through Fair Trade practices and pricing, ensuring good working conditionns and care for the environment.

(ThaiCraft / Direct from the village / www.thaicraft.org / A Social Enterprise Promoting Fair Trade since 1992)

今日の翻訳

 『ศิลปแห่งการสังคม] (พิภพ ตังคณะสิงห์著 ร.พ.ไทยเทอดธรรม発行 พ.ศ.๒๕๐๘)の序文(คำนำ)から出題する。

1.ในทางการงานแล้วข้าพเจ้าเป็นครูมาตั้งแต่หนุ่ม จะว่าข้าพเจ้าชอบการเป็นครูก็ไม่ถูกต้องนัก เรียกว่าเป็นครูมานานจะถูกกว่า

2. เปรียบเทียบกับพระที่ท่านบวชนาน ครั้นเราจะไปถามท่านว่า ท่านชอบบวชหรือ ถ้าท่านตอบอย่างเปิดเผยก็ต้องว่า ก็บวชไปเรื่อยๆ มันก็สุขสบายดี

3.แรกเริ่มเดิมที่ไม่นึกว่าจะบวชได้นานอย่างนี้ ผัดกับตัวเองว่าก่อนพรรษาหน้าจะสึก แต่แล้วก็ไม่มีเหตุผลอะไรจะสึก

4.ปีแล้วปีเล่าก็เป็นอย่างนี้ ก็เลยบวชได้จนถึงทุกวันนี้

5.เนื่องจากข้าพเจ้าเป็นครู ก้จำเป็นต้องติดต่อกับคนวัยหนุ่มวัยสาวมากเหมือนกัน

6.สมัยก่อนสงครามก็ไม่สู้จะมีปัญหาอะไรสำหรับคนหนุ่มสาวมากนักในเรื่องการงานอาชีพและการสังคม เพราะเสร็จการศึกษาก้มีงานทำ ได้งานแล้วก็คบหาสมาคมกับคนไป

7. แล้วก็แต่งงานมีครอบครัว แล้วก็อยู่กันไป ค่อยๆ เจริญ ค่อยๆ ปรับปรุงฐานะของตัวไป

ショートケーキ

 クリスマスの夜、茶道教室の仲間と一緒に、鬼子母神入り口に在る食堂でショートケーキを食べた。参加者はわずかに3名。どこかから買って来たケーキかと思いきや、その食堂で働いている女性の手作りであることを知らされ、そして、その女性が我々のそばまで来て、丁重なる挨拶をしてくださったことに感銘を覚えた。真っ白い生クリームと、立派な苺。実に上品なショートケーキは彼女の腕と心を最高に表した芸術品であった。
 昨日、札幌に着いたばかりの元タイ人講師から苺の写メが送信されて来た。スキーよりもまず大粒の苺で4年ぶりの日本を味わったようだ。白銀の中で口にする真っ赤な苺。タイ人にとって待ちに待った至福のひと時かもしれない。
 雪もいい。苺もいい。「雪月花」という言葉があるが、「雪月果」もまた可なり。

同音異義語(synonym)

  いずれの言語にも同音異義語(synonym)が有る。英語を習い始めた時、“I’m fine.”と何度も声にしたが、“fine”には他に「罰金」という意味が有るのを知って不思議に思ったものだ。しかし、その二つの意味には関連性が有った。「支払うべき罰金を支払った結果、気持ちがfineになった」ということらしい。
 ではタイ語の場合は? 有る有る、たくさん有る。むしろ英語以上だ。同音異義語辞典も有るくらいだから、それを一冊持っていれば即座にいろいろなことがわかる。
 しかしながら、地道にタイ語を勉強して行く上で、タイ語の同音異義語に興味を示すこと、それこそが勉強の醍醐味であると言えよう。そのためにはたくさんの本を読んで、状況把握の過程を経る必要が有る。

今日のタイ語作文

 『茶道名言集』(井口海仙著 里文出版 2010年)から出題する。

1.完全なもの、上手、名人でないところに、親しみがあり、真実があるのではなかろうか。

2.岡倉天心は、近代物質科学万能主義の行詰まりを打開するものこそ、茶道思想だと説いている。

3.亭主自らも、清らかな新しい水を運ぶことによって、心も身も清めることを忘れてはならない。

4.せまい小座敷に、主客が同座するということは、人と人とのつながりが、書院のような広い場所よりも、きんみつに結ばれることができたからである。

5.働くことの尊さ、人にほどこすことの豊かな心、そして花を生け、香をたくゆかしい心、それが茶の湯の心である。