タイ人講師が出張で山形県へ行き樹氷を見て来られた。樹氷をタイ語では「ปีศาจหิมะ」というそうだ。これは英語の「スノーモンスター」から直訳したものであることは明々白々。
だが「ปีศาจ」は「悪霊」という不吉な意味を有する単語であるから、タイ語に於いては決して目出度くはない。「モンスター」は「化け物、怪物」という意味である。果たして「怪物」=「悪霊」と結び付けてしまっていいものであろうか? 悪い中にもユーモアが感じられる。
タイ人達は悪霊と聞くとすぐに悪霊を祓い、慰撫することを考える。だがもしもタイ人が蔵王へ行き樹氷を見れば、自然の雄大さに魅せられ、居並ぶモンスター達との出会いを喜ぶに相違ない。滑稽で笑い転げる陽気な悪霊は神様のアート作品と言えよう。