鸚鵡印の石鹸

 今月上旬、初めてタイへ行ったMさんから、お土産として石鹸をいただいた。黄色い包装紙には次のように書いてあった。

 「สบู่พฤกษา นกแก้ว กลิ่นมะลิ เนื้อสบู่คุณภาพสูง ไม่ผสมแป้ง เนื้อแน่นใช้นาน」

 これを、英語と日本語の両方で訳してみてください。

体調維持

最近、体調を壊している生徒さんが数人おられる。長年の頑張りが疲労やストレスをもたらした結果、欠席を余儀なくされているのかもしれない。休息をして、早期回復をはかってほしい。
 そうでなくても、皆さん、疲れておられる。勤務後、教室にやって来られる方達を見ていると、体だけではなくて、頭も疲れている。したがって、厳しい授業は難しいと思うようになった。
 日本語なら聞き流すこともできるが、タイ語の学習においては、相当に意識をして聞いたり話したりしないと学習効果は上がらない。ましてや、タイ語を正しく書くことにおいては、さらなる注意が必要だ。
 今年の授業はあと1ヶ月余となった。これ以上、体調を壊してもらっては大変だから、楽しく、リラックスした授業を心がけよう。

ジョンカベン

タイへ一時帰国されている指輪先生から、とても美しいジョンカベン姿を写した写真が送られて来た。赤いタイシルクの輝きが厳かだ。
 ジョンカベンは昔のタイ女性の正装のひとつだが、それを日本語に訳すと何だか変になるので、タイ語そのままにして訳出するほうが雰囲気が有る。
 だが、カタカナ書きになれてしまうと、短母音だか長母音だかわからなくなる。母音が、โ なのか อなのか、自信が無い。末子音も、nなのか、ngなのか、あるいはmなのか、曖昧になる。
 昨日、ジョンカベンをタイ語で書こうとして、恥ずかしながら四苦八苦した。しばらく書いていない単語はどんどん感覚が薄れていく。
 (1)第1音節のジョン → โจง (縛り上げる)
 (2)第2音節のカベン → กระเบน (腰布の端を棒状にして股間をくぐらせ後ろの腰に挟み込む)
 以下に、[ジョン]と聞こえる類似したタイ語を書くので訳してみよう。
 1.จง2.จน3.จร4.จอง 5.จ้อง 
  6.จ๋อง 7.จ้อน  8.โจน  9.โจร 10.จม

今日の宿題

今日の宿題として、次なる小問題を試してみてください。
 タイ語には外来語がたくさん有りますが、中国語や広東語を語源とする単語を20語、列挙しなさい。

 例)สาลี่ 梨 ต้นหลิว 柳

指輪先生 & パック先生

指輪先生は、先週、タイへ帰られた。理由は資料収集。だが、ご家族やタイ料理が恋しくなったことも大いに関係していると思われる。日本に戻って来られるのは12月の第3週目と聞いている。
 パック先生も11月23日からフランスの病院へ研修に行かれる。二人の先生がいない間は別のタイ人講師に頑張ってもらおう。
 ところで、先週、指輪先生がパック先生と一緒に撮った写真をラインで送って来られた。
 “That is smll world. Today some Japanese people introduce him to me. We met each other so often at the school, but never talk until today. We share about the idea to do elderly research in Thailand”
 二人の先生が泰日文化倶楽部で一度も会話をしたことが無いということ自体が私には不思議でならなかった。彼らを紹介した日本人は泰日文化倶楽部のことは全くご存知ない。

炉開き

 今日は私が所属している茶道教室で「炉開き」が行われる。茶道の世界では正月に相当すると聞いて、緊張が走る。
 「炉開き」では、夏の間使っていた風炉から炉に切り替わる。そして、八十八夜に摘んで茶壷にしまっていた新茶の封を切るならわしだそうだ。
 いずれにせよ、日常生活においても切り替えは必要である。衣更えもその一つだ。いつもまにか惰性に陥っている自分に喝!
 先週、私は茶道講師に訊いてみた。
 「現代の男性は何のために茶道を習っていますか?」
 戦国時代の武将であれば精神統一のためであったと思うが、今は戦場に出向いて行くわけでもない。茶道講師はこう答えられた。
 「茶道は総合芸術ですから、陶器や書に関心を持ったり、あるいはその他、いろいろな文化や歴史に関心を向けておられると思います」
 芸の道はお金も時間もかかる。自分の身の丈にあった範囲内で、地道に続けていくしかない。

今日の宿題

泰日文化倶楽部の「タイ語上級 土曜日12:45」のクラスは、この1年間、随筆や漫画を翻訳する勉強をしている。後輩の皆さんも頑張って翻訳に挑戦してみよう!
 以下の文章は太宰治の「故郷」(『走れメロス』新潮文庫所収)から引用したものである。家族がたくさん出て来るが、初級から中級クラスの生徒達には単語の復習になっていいと思う。
 「北さんと中畑さんとが、そろって三鷹の陋屋へ訪ねて来られた。そうして、故郷の母が重態だという事を言って聞かせた。五、六年のうちには、このような知らせを必ず耳にするであろうと、内心、予期していた事であったが、こんなに早く来るとは思わなかった。昨年の夏、北さんに連れられてほとんど十年振りの故郷の生家を訪れ、その時、長兄は不在であったが、次兄の英治さんや嫂や甥や姪、また祖母、母、みんなに逢う事が出来て、当時六十九歳の母は、ひどく老衰していて、歩く足もとさえ危なかしく見えたけれども、決して病人ではなかった」

語学を学ぶ力

今日は立冬。学習院大学正門にある桜の木の葉は緑と黄が半々になった。そして、たくさん落ち始めた。今から少しずつ2019年の総括を始めると、年末が楽になると思う。
 ちなみに、タイ語の学力の進捗状況を自分なりに把握し、来年に備えてみてはどうだろう。
 先月、泰日文化倶楽部が始まって以来、とても優秀な生徒さんが個人レッスンを受けに来たことをこのブログで書いたが、先週、第6回目にして、タイ語の構造を理解された。発音は抜群。タイ人講師達も目を丸くしてうなった。私は彼に言った。
 「自習ができる学力をお持ちです。今日で卒業なさってください!」
 彼は泰日文化倶楽部でわずか12時間しか勉強していない。だが、彼はギリシャ語やラテン語の素養を有し、フランス語、イタリア語、英語、中国語、広東語がわかる。語学を学ぶ迫力がすごかった。

縄文のまほろば

 先月、青森の三内丸山遺跡へ行った時、「縄文のまほろば」という名前がついたお茶を試飲した。売り子であるおばさんが、「このお茶を飲めば、百歳まで長生きしますよ」と言ったからだ。アワ、ヒエ、ソバがミックスされたそのお茶から郷愁をさそう香りがしたので、買ってみることにした。
 そして、朝夕めっきり冷え込んで来た昨今、そのお茶がますます美味しく感じられるようになった。毎日飲んでいれば、数分ずつ寿命がのびるかもしれない気がしてきた。
 ところで、「まほろば」という単語についてネットで調べてみた。
「素晴らしい場所」、「住みやすい場所」を意味し、美しい日本の国土とそこに住む人々の心をたたえた古語です。「物事が完全であること」などの意味がある「まほ(真秀)」に場所を意味する接尾語「ら」がついて「まほら」となったものが転じて、「まほろば」や「まほらま」といった言葉になったとされています。
 とても落ち着く響きをもつ言葉だ。現代の日本、そして、これからの日本は、はたして<まほろば>で有り得るか?

มือ(手)というタイ語を使った表現

昨日、「タイ語中級 火曜日10:30」のクラスで、テキストの中に、[ร่วมมือ 協力する]という表現が出て来た。そこで、มิอ(手)を使ったタイ語をいくつか列挙し、生徒達にすぐ覚えてもらった。
 参考までに、以下の文章をタイ語に訳してみよう。

(1)握手する(จับมือ)かしないかは、あなたの自由だ。
(2)満場一致で、皆、盛大なる拍手をした(ตบมือ)。
(3)首里城の再建にご協力(ร่วมมือ)ください。
(4)プロ(มืออาชีพ)のサッカー選手になるにはどうすればいいですか?
(5)あなたが書いた筆跡(ลายมือ)はとても美しいですね。
(6)右手の指紋(ลายนิ้วมือ)は明瞭だが、左手のほうはぼやけている。
(7)ヒットマン(มือปืน)という職業はなくならない。
(8)あなたは携帯(มือถือ)を何年で買い替えますか?
(9)郵便局はまっすぐ行った先の左手(ซ้ายมือ)に在ります。