昨日、仕事帰りに中野に寄り、ブロードウェイに通じる商店街を歩いた。昔、買ったことのある洋品店に寄ってみた。「こちらのお店、もう何年になりますか?」と店の人に尋ねると、すかさず返事が戻ってきた。「67年です」
そこで私も応じた。「私はこちらのお店、55年前から知っています」
そのあと、すぐ近くにある甘味屋に入った。店頭の「氷」と書かれた例の旗に誘われたからである。店内は客でいっぱい。コロナの夏の思い出にと、かき氷を注文。
すると大きなペンチを持ったおじさんが店の奥へと入って行った。店の女主人が「見積りをお願いしますよ」と言う声が聞こえた。どうやらそこの店のエアコンが壊れたらしい。猛暑で降参。
中野からバスに乗って西武新宿線の新井薬師寺駅まで行った。西部新宿線の沿線に在った本屋がすべて無くなってしまったと聞いていたが、駅前の古本屋はまだ頑張っていた。店内は蒸し風呂。だが、店主は運慶の仁王像の如く、店を守っていた。
今日の宿題
形容詞の使い方に気をつけながら訳し、さらにもう一つ文章を足すことにより、文意を完成させよう。
1. 彼は口がかたい。…….
2. 肉がかたい。…….
3. 彼はなかなか得難い人物だ。……
4. 上司のやり方はきたない。……
5. 公園のトイレが汚い。……
6. 汚い言葉は慎んでください。……
7. 高齢者には温かい言葉をかけてあげてください。…..
8. 温暖な土地に移り住みたい。…….
9. 私はいつも温かい飲み物を飲みます。……
稽古の効用
昨日、着付けを習いに行った。月に1~2回の割合でもう3年以上、呉服店にお邪魔しているが、いつまで経っても上手にならない。それは何故か? 要は体が覚えず、着物にはじかれているのである。
昨日も、講師から懇切丁寧な指導を受けた。きれいな着付けのためには、着物に皺があってはならない。特に上半身が重要。私が迷っていると、講師は着物の各部分を引っ張るようにと助言を与えながら、最後の最後で手を添えてくださる。着付け上手になるには、おそらくこの繰り返しであろうと思われる。
ひるがえって話をタイ語の勉強に差し替えよう。これまた繰り返しが問われる。自習できる自信が有る人はそうすればいい。しかし、週1回、タイ語教室に通うのも楽しかりけり。たった1回の勉強では進捗度が見えないが、数年後には見えてくる。その時の歓びに乾杯!
จรรยาบรรณ という単語
昨日、翻訳作業が有った。その中で、これまでに見たことも聞いたことも書いたこともない単語に出くわした。辞書を引く前にこれまでに学んで来た自分の感覚を呼び覚ますことにした。そして、前後の文脈から考えて、うまく、かつ、手短に翻訳することができた。
その単語とは、「จรรยาบรรณ canyaa-ban ジャンヤーバン」。辞書(冨田竹二郎先生編纂)で知らべると、จรรยา は、「品行、道徳、エチケット、あるグループの中で当然行うべき行為」と出ており、「จรรยาแพทย์ 医師の倫理」などに使われるとのこと。また、บรรณ は、「翼、書籍、樹葉」とあるが、古語で、「บรรณสาร banna-saan 公文書」というのが見つかった。
冨田先生は、จรรยาบรรณを、「ある業務又は職業に従事する人々の間で構成員の名誉を維持するために設けられた倫理規定」と説明している。ということは、最近流行りの「コンプライアンス compliance」のことだ。
私はこれを「心得」と訳した。何故ならば、タイの田舎に住む人々に対して役所が発行したものだったからである。
南を目指そう!
先週、久留米在住の友人(画家)から英語の添削を頼まれた。と言っても文章ではない。グループ展の案内状に載せるキャッチコピーである。私は大学時代、英詩を勉強したから、押韻を強調して添削してあげた。
ところが、彼女には彼女なりの考えが有った。
「九州と山口県の画家の集まりだから、<the south 南>という単語はどうしてもはずしたくないのよ」
そこで、彼女の希望を入れて、“Pointing to the SOUTH”とした。
私は九州にうとい。九州人が「南」を意識しているとは知らなかった。南と言えば、遥か先に在る熱帯の方をイメージしがちだ。
昨日と今日は台風10号で九州は大打撃を受けている。だが、芸術は死なない。へこたれない。蘇生を繰り返しながら、強靭なる作品が創造されていく。
南へ!
先週、久留米在住の友人(画家)から英語の添削を頼まれた。と言っても文章ではない。グループ展の案内状に載せるキャッチコピーである。私は大学時代、英詩を勉強したから、押韻を強調して添削してあげた。
ところが、彼女には彼女なりの考えが有った。
「九州と山口県の画家の集まりだから、<the south 南>という単語はどうしてもはずしたくないのよ」
そこで、彼女の希望を入れて、“Pointing to the SOUTH”とした。
私は九州にうとい。九州人が「南」を意識しているとは知らなかった。南と言えば、遥か先に在る熱帯の方をイメージするのが一般的….。
昨日と今日は台風10号で九州は大打撃を受けている。だが、芸術は死なない。へこたれない。蘇生を繰り返しながら、強靭なる作品が創造されていく。
泰日文化倶楽部の諸先生
タイ語作文
1.泰日文化倶楽部は今月末で、創立してから満32年になる。
2.10月からは第33年目に入る。
3.コロナ禍と高齢を理由に閉塾も考えたが、もう少し続けることにした。
4.昨夜、27年前に教えていたことがあるという元タイ人講師のC先生からひょんなことでメールが来た。
5.私が彼のことを覚えているか否かを心配しているようであったが、もちろんよく覚えている。
6.昨日の授業を担当してくださったP先生は26歳。
7.ということは、C先生が泰日文化倶楽部で教えていた時には、P先生はまだ生まれていなかった。
8.タイへ帰った元タイ人講師達はいずれも皆、タイ社会で活躍している。
9.それが私にとっては大いなる喜びである。
新規入門クラス募集開始
6月1日に授業を再開してから早くも3ヶ月が経過した。6月はコロナ収束の見通しが立たないまま恐る恐る授業をすることになった。7月は日照不足の日が延々と続き、コロナが第2波へ。なんだか嫌な情報ばかり。だが、8月は2週間の夏休みをもうけたからどうにか穏やかに過ごすことができた。
さて、9月は一体どういう月になるのであろうか? 残暑と台風で終始するのだけはごめんだ。
最近、ずっと休んでおられた生徒さんから、「自宅での自習もままならず、やはり教室に出かけて勉強したい欲が湧いて参りました」というメールを頂いた。そして、見学に来たいというメールもちらほら舞い込んでいる。
そこで、新規入門クラスを募集することにした。「タイ語入門 土曜日10:30」のクラスを10月3日から開講する旨、HPの最新情報に発表した。タイにはなかなか行けないが、タイ語の勉強を始めたい方達の目にとまるといいのだが…。
おこじゅ(和菓子)
お菓子が大好きな生徒さんから、「おこじゅ」という名前の和菓子を頂戴した。包装紙には「多摩どらやき」と書いてあり、さらには、「おこじゅとは、多摩のむかしことばで、<三時のおやつ>のことです」と説明があった。
早速、ネットで調べてみると、「おこじゅー = 神奈川県の方言」と出ていた。多摩地方は神奈川県と隣接しているところもあるから、昔はほぼ同じ言語環境を共有していたのであろう。
それにしても、「おこじゅ」という響きからはどことなく郷愁がただよってくる。その土地のものでなくても、命名の面白さと同時に、ほっと一息することができる。
世の中、IT化やデジタル化によって、日本全体が画一化されつつあるが、方言は心の通ったことばだから、是非とも生き延びてほしい。
日本語の添削
日本語検定試験を目指しているタイ人から、「書いた文章を添削してください」という依頼が有った。ポイントは「~のうちに」という前置詞を使った文章を完結したいようである。
1.勉強しているうちに先生を質問してください。
2.ラーメンが暖かいうちに、ごゆっくり食べてください。
3.さくらひらくないうちにうめのはなをみてくださいね。
さて、皆さんなら、どのように文章をなおしてあげますか?
よくよく考えれば、我々日本人は普通に日本語を話しているが、外国人には漢字の使い方や季節感の背景が浅い。「が」、「は」、「を」も難しいよう
日本語を教えてほしいという要望が別のタイ人からも来ている。しかし正しい日本語を徹底させるには、タイ語を教えるよりも数倍のエネルギーが要ると思う。