タイの小学校の教科書を読んでいると、動物(人間を含む)の行動に関する動詞がたくさん列挙されている。その中で、「這う」という単語に興味を覚えた。
①人間、カメ、ワニなどのように、手足を使って「這う」のは、คลาน ②ヘビやミミズのように手足が無い動物が「這う」のは、เลื้อย。爬虫類のことは、สัตว์เลื้อยคลาน。
このように何が這うのかわかっていれば、単語の選択は容易だが、もしも「這う」という単語を「日・タイ辞典」でさがすとするならば、果たして、単語の選び方まで丁寧に説明されているのであろうか?
よく生徒から聞かれる。どの単語を使っていいのかわからないので、用例が欲しい、と。しかし、いちいち用例を書いていると、1冊の辞書ではおさまらなくなる。そして、ものすごく高いものになる。
話はそれるが、「這う」という漢字、なかなかに興味深い。シンニュウに「言」という文字が乗っている。言葉の勉強も、這うが如く、ひたすら「道」を進んでいくしかないのであろう。