一昨日の午後、4時頃から5時頃にかけて、高田馬場は雪景色に一変した。すると、泰日文化倶楽部の隣りにある早稲田13時ホールの中にある日本語学校で学ぶ留学生達が嬉々として写真を撮り始めた。日本に留学して来て初めて見る雪、いや、一生で初めて見る雪に興奮しまくっている。わざわざ長野や新潟、さらには、北海道へ出かけて行く余裕が、時間的にも金銭的にも無い留学生には絶好のシャッター・チャンスだ。
留学生達の共通語は日本語である。タイ人らしき女の子もいたが、仲間としゃべっているので、邪魔をしてはいけないと思い、話しかけるのをやめた。
だが、雪はわずか1時間余りでやみ、雨に変わってしまった。普段の景色に戻り、何の興趣も感じられなくなった。留学生達の興奮は終わった。せめて、一日くらいは降り続け、翌朝、真っ白い世界を彼らに味わわせてあげたかった。