ควัน/ควร

昨日の授業で、ステージで演出されるスモーク(煙)が話題にのぼった。そこでタイ人講師が「煙=ควัน」を白板に板書された。すると生徒さんの一人がすかさず質問した。「~すべきであるというควรと同じ発音ですか?」

タイ人講師は一瞬考え込んだが、「いえ、ちがいます。ควันとควรは微妙に違います」と言って、両者を発音して聞かせてくださった。だが日本人にはその差を聞き分けるのは無理。そこで、私が発音表記を添えた。ควัน=khwan / ควร=khuan。

カタカナで書けば、クワンとクアンだが、実際にはほぼ同じに聞こえる。したがって、両者を正しく発音するには訓練が要る。唯一の救いは、ควัน(煙)は名詞、ควร(~すべきである)は助動詞だから、文章で聞くと文法的には聞き分けができるはずである。