無事是貴人

昨日の茶道教室の床の間には、「無事是貴人」の掛け軸、そして、「兎の香合」が飾られた。今年の干支である兎に別れを告げ、「また12年後に会いましょう」という送り干支が茶道では行われる。次の兎は2035年。果たしてどんな時代になっているであろうか?

「無事是貴人」の意味を調べてみると、こう書いてあった。「どんな境遇にあっても、あたりまえのようにしていける人こそが貴ぶべき人である。臨済禅師が説くところの<無事>とは、やみくもに外に向かって求める心を捨てきったさわやかな境涯なのです」

泰日文化倶楽部の今年の授業はあと3週間のみとなった。「無事是貴人」の禅語を実践すべく、おだやかに師走を過ごしたいものである。