鰯雲

毎日、空を仰いで雲の形を見る。入道雲は去り、やっと鰯雲になった。ネットで調べると、「いわし雲は秋以外にも見られますが、秋の移動性高気圧の後ろ側によく見られ、秋の季語になっています」と書いてある。

鰯雲の他に、鱗雲、鯖雲、羊雲という単語もあるそうだが、いずれも形状は近いとのこと。とすれば、鰯雲が昔から馴染んでいるので使いやすいと思う。

動物の名前を冠した表現は永遠に親しみが持てる。横文字をカタカナ表記にした外来語混じりの、しかも簡略化した単語を多用することは、日本の気候風土には適合しない。